フィリピン共和国では、貧困ゆえの栄養・健康格差が問題となっている。特に5歳未満の幼児は低栄養による衰弱が深刻な状況にあり、daycare centerでは、栄養補助を目的としたfeeding program が実施されている。しかし、提供されている補食は炭水化物、たんぱく質を主とする食品で構成されており、ビタミン、ミネラルなどの微量栄養素の摂取量が不足している。本研究では、フィリピンの幼児を対象とした食事調査を実施し、食生活の問題点を抽出すると共に、不足栄養素の供給源として、moringa oleiferaを用いたメニューの立案と栄養補助食品の作成を行った。さらに栄養教育媒体を作成した。
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