本研究では、ボタンの留め外し動作について時間計測、感性評価、動作解析(筋骨格 シミュレーション)を実施し、ボタンの大きさやボタンホールの方向の影響について明らかにした。その結果、ボタンの留め外しのしやすさとボタンの留め外し に要する時間や、留め外しのしやすさと留め外し動作にともなう上肢の関節トルクの大きさには反比例の関係があること、また、ボタンの大きさは1.5~2.0cm で、縦穴もしくは左上がりのボタンホールでは、留め外しに要する時間が短く、動作にともなう関節トルクが少なく、留め外ししやすいことを明らかにした。
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