研究成果の概要 |
アレルギー症状の治療には、薬剤だけでなく食品由来の天然成分も注目されている。そこで、八尾若ごぼう茎部に着目し、アレルギーモデル細胞を用いた抗アレルギー効果の探索並びに成分同定、作用機序を検討した。その結果、熱水抽出部をHP-20カラムに吸着し99%エタノール分画部をHPLC,LC-MS,NMRで解析した結果、抗アレルギー性成分は、オノポルドピクリン (OPP) と同定された。また、PMA/A23187刺激によるヒスタミン放出に対してもOPPは抑制効果を示した。さらに、OPPは、シグナル伝達タンパク質IKKβのチオール基に結合することにより、アレルギーのシグナル伝達を抑制することを明らかにした。
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