研究課題/領域番号 |
19K02345
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研究機関 | 畿央大学 |
研究代表者 |
村田 浩子 畿央大学, 健康科学部, 教授 (00269961)
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研究分担者 |
西岡 敦子 大阪国際大学, 人間科学部, 教授 (30208144)
福森 貢 畿央大学, 健康科学部, 教授 (30310642)
中西 恵理 畿央大学, 健康科学部, 助教 (40757952)
小松 智菜美 畿央大学, 健康科学部, 助手 (10890832)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 使い捨て入浴着 / 乳がん術後 / 入浴施設 |
研究実績の概要 |
奈良県と、奈良県のがん拠点病院に協力を得てアンケート調査を行い、その結果を2021年6月日本繊維製品消費科学会で発表した。 試着評価、調査結果より入浴着に必要とされる6つのポイントを確認し、これを満たし、かつ価格が抑えられる素材として不織布を用い、「使い切り」タイプの商品を開発した。その入浴着は外側に撥水性、内側に吸水性、真ん中に紙、ポリウレタンを挿入した4層構造の不織布である。 その生地の特性である撥水・吸水性により 湯に浸かっても浮き上がらず、 湯船から出た時のお湯切れを良くした。また 生地には伸縮性があり 背中をV字型に大きく開けるデザインにしたことで身体が洗いやすく、 首や裾部分のどちらからでも着用時の動作や脱着をしやすくした。 肌に近い色の生地を使用することで目立たず、胸の上部の切り替え部分にギャザーを入れることにより左右の胸のバランスをカバーした。 その入浴着は産經、毎日、日経等の一般紙、繊研、繊維ニュースの業界紙、NHK、朝日放送などのメディアに紹介された。その結果をもとに使い捨て入浴着を開発した。ピンクリボン運動にも参加し、「ピンクリボンのお宿」の会合でも紹介され、多くの乳がん患者、関係団体の方や入浴施設から問い合わせがあり、認知が進んでいる。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍において、多くの人が集まる機会が得られず、計画していた入浴施設での調査が延期されていたが、5月より入浴施設や旅館の協力を得ることが出来たので調査を開始することが出来るようになった。
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今後の研究の推進方策 |
研究結果は6月に開催される繊維製品消費科学会での発表を行う。 また開発した使い捨て入浴着の使用状況調査を、ピンクリボンのお宿ネットワークの協力を得て行う。 持ち込み式の入浴着についても開発を進め、完成を目指している。 研究成果については論文にまとめる予定である。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のため、調査等に出かけることが出来なかった。今年度は少しずつ状況が改善されているため、遠方での調査等を行う予定である。
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