研究課題/領域番号 |
19K02369
|
研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
菅野 美和子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (90795189)
|
研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
|
キーワード | 妊娠前 / 妊娠 / 産後 / 個別化栄養 |
研究実績の概要 |
妊娠前、妊娠中、産後の食生活を支援する個別化された栄養プログラムを開発し、その効果を検証するのが本研究の目的である。 本年度は、引き続き妊娠可能な年齢の若年女性を対象としたデータベースの作成をおこなった(約1,000名)。20歳以上、女性、ダイエットサポートアプリに登録した。体脂肪率、目標体重、生活活動強度、食事時刻、栄養成分(エネルギー、たんぱく質、脂質、炭水化物、ビタミン、ミネラル等)、その他の栄養関連項目(アルコール等)、運動関連項目などについて妊婦の食事調査は食事頻度調査(FFQ)で行われてきたため、食事パターンしか明らかにされていなかった。年齢、BMI、患者の嗜好、経済状態、体質によって個別化された栄養プログラムは学術的に独自性が高く、創造的であると考えられる。以上について、京都医療センター倫理委員会の承認を得た。また、単体妊娠の日本人妊婦の妊娠前からの食事要因と正期産在胎不当過小児との関連について検討した。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
京都医療センター倫理委員会の承認を経て、妊娠前の女性の食事データベースの作成が十分に行うことができたから。 妊娠前、妊娠中、産後の食事のデータベースを作成している。食事調査:料理ベース、調理方法、サプリ、量、栄養素、食事時間(リアルログ)、欠食、し好品、食の好みなど。生活習慣:運動、睡眠、喫煙習慣など。その他:経済状態(助産制度の使用)妊娠転帰:妊娠合併症:妊娠糖尿病、妊娠高血圧など母体合併症、周産期合併症児:性別、体重、体重の分類(SGA,AGA,LGA)など。→年齢区分別(15-19歳、20-24歳、25-29歳、30-34歳、35-39歳、40-44歳、45歳以上)、BMIの区分別(痩せ、普通体重、肥満)、患者の嗜好(甘いものが好きなど)、経済状態(助産制度を使用の有無)、毎食事の特徴、妊娠経過による食事の変化などを解析する前段階となっている。
|
今後の研究の推進方策 |
今後も、妊娠中の食事のデータベースの作成を行い、貧血とアウトカムについての調査を行う予定である。さらに、データベースの解析を進めるとともに、個別化された栄養プログラムを開発する。方法として、管理栄養士、医師、保健師、助産師、健康運動指導士などによるワークショップを行い、個別化のアルゴリズムを作成する(年齢別、体重別、患者の嗜好別、経済状態など)。妊娠の経過だけでなく、患者の興味に合わせたプログラムの開発を行う予定である。
|
次年度使用額が生じた理由 |
当該年度はCOVIDの為、旅費等の移動費が支出がなかったため、次年度に繰越こととなった。
|