認知症の原因の多くを占めるアルツハイマー病では、脳内で発生する酸化ストレスや炎症が病態を悪化させることが知られている。ポリフェノール代謝産物は抗酸化作用から神経保護効果が期待されているが、神経保護のメカニズムの詳細は明らかにされていない。本研究は,脳内で高いbioavailabilityと検出性を備えたポリフェノール代謝産物であるGallic acidとUrolithin-Aが神経保護作用を示すことと、その作用は星状膠細胞との細胞間相互作用を介して発揮されることを培養細胞系において明らかにした。同分子の前駆体を含む茶やベリー類等は酸化ストレス性神経障害を低減させる可能性が示唆された。
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