明治期から昭和初期にかけて行われた常盤紺形染は、地域の衣生活や染色産業を支えてきた重要な染物であった。その染色に用いられた型紙の商印・墨書・反故紙記載内容等の赤外線デジタル画像を収録し、この画像を調査した結果から、常盤紺型の来歴等を示す新たな情報を得ることができた。これらは、仙台地方の染色文化に関する新たな知見を後世に伝えられる大切な意義がある。 また、デジタル機器を活用した型紙文様の復刻、および、教育プログラムを検討して学校教育の場で活用することも、伝統文化への理解を促し、地域の伝統産業や衣生活を後世に伝えることが可能となる。
|