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2023 年度 実績報告書

新規の蓄光布を用いて視認性及び持続性に優れ社会的弱者の安全に配慮した蓄光服の創製

研究課題

研究課題/領域番号 19K02382
研究機関甲南女子大学

研究代表者

小野寺 美和  甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (90523762)

研究分担者 谷 明日香  四天王寺大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30413446)
竹本 由美子  武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (90581926)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード蓄光材 / 高視認性素材 / 視認性 / SD法
研究実績の概要

【目的】早期発見に繋げた交通事故の減少をめざす衣服設計として,高視認性素材である蓄光材と再帰性反射材に着目し,これらが配置されたマネキンの人体体表区分を視認した時のヒトの心理反応について主観評価実験を試みた.
【方法】KITマネキン社製の可動関節マネキン「B(バスト)94㎝,W(ウエスト)79㎝~83㎝,H(ヒップ)93㎝,肩幅43㎝,T(身長)180㎝)」の体表に再帰性反射素材と蓄光材を配置した.暗所曝露時に撮影した画像20枚を提示した.被験者に及ぼす印象には,計35語の形容詞対(「服装により生起する感情状態尺度」3)の肯定的感情状態4項目から各項目1語を,否定的感情状態3項目から各項目1語を各々抽出した7語〈うきうきする/イライラする,爽快な/憂鬱な,落ち着いた/落ち着かない,上品な/下品な,くつろいだ/緊張した,安心する/不安な,安らいだ/動揺した〉と,好感や視認性を考慮した28語)を用いたSD法7段階尺度の主観評価実験を行った.本研究には,20代の女子大学生20名が参加した.測定時間は,概日リズムおよび性周期を考慮した低体温期の同一時間帯(12:30-15:30)に設定し,被験者は食事を実験実施前2時間以上控えた.
【結果】再帰性反射素材と蓄光材を比較すると,得られた主観評価得点は同じ傾向であった.蓄光材を配置した画像の方が評価項目にバラつきがみられた.蓄光材は配置する部位の組み合わせがヒトの心理反応に影響を及ぼすことが分かった.また,再帰性反射材画像よりも蓄光材画像を提示した場合,「大胆な」「濃い」「重厚な」「涼しそうな」「不調和な」「危険な」「閉鎖的な」「いらいらする」「動揺した」「すっきりした」の各々の項目で評価得点が高い傾向が見受けられた.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2023 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うちオープンアクセス 1件) 学会発表 (5件) 備考 (1件)

  • [雑誌論文] 高視認性安全服と新規の蓄光布を用いて視認性 及び持続性に優れ社会的弱者の安全に配慮した スマートテキスタイルの創製2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺美和
    • 雑誌名

      公益財団法人三井住友海上福祉財団 三井住友海上福祉財団研究助成 交通安全等分野

      巻: 27 ページ: 1~5

    • オープンアクセス
  • [学会発表] 先染蓄光布の洗濯及び摩耗によるりん光輝度の変化2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺美和
    • 学会等名
      日本家政学会第75回大会
  • [学会発表] 蓄光布の立体形状による燐光輝度への影響2023

    • 著者名/発表者名
      竹本由美子
    • 学会等名
      日本繊維製品消費科学会
  • [学会発表] 高視認性安全服と新規の蓄光布を用いた衣服の提案2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺美和
    • 学会等名
      超異分野学会大坂大会
  • [学会発表] 高視認性安全服と新規の蓄光布を用いた衣服の提案 -体表区分を参考にした配置の提案-2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺美和
    • 学会等名
      日本衣服学会第74回大会
  • [学会発表] 高視認性安全服の提案​ ~体表区分を参考にした配置の提案~​2023

    • 著者名/発表者名
      小野寺美和
    • 学会等名
      超異分野学会大坂大会
  • [備考] 三井住友海上福祉財団|研究結果報告書集|2021年度

    • URL

      https://www.ms-ins.com/welfare/document/list/pdf/2021/2021_1_01.pdf

URL: 

公開日: 2024-12-25  

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