研究課題/領域番号 |
19K02382
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分08030:家政学および生活科学関連
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研究機関 | 甲南女子大学 |
研究代表者 |
小野寺 美和 甲南女子大学, 人間科学部, 准教授 (90523762)
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研究分担者 |
谷 明日香 四天王寺大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (30413446)
竹本 由美子 武庫川女子大学, 生活環境学部, 准教授 (90581926)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 蓄光素材 / 衣服 / りん光輝度 / 感性工学 / 視知覚 / 社会的弱者 / 災害/防災 / 交通安全 |
研究成果の概要 |
蓄光材は光を蓄え暗所で燐光する.この高視認性安全服の実現は災害時に被災者が救助者の存在を視覚的に確認でき救助者は救助に掛かる時間短縮が可能になる.平常時も夜間の交通事故の減少も期待でき特に社会的弱者の事故を未然に防ぎ歩行者と運転手,双方の不安感を和らげることができる. そこで,創製した蓄光布の力学的特性や消費性能を明らかにし,燐光を知覚したヒトの生理・心理反応への影響を測定した結果,製織した蓄光布の燐光輝度は一般の燐光材料の基準より低いが暖色系の蓄光布の視認性が高いことが分かった.高視認性安全服の設計に際し,蓄光布の配置箇所が多いほど,唾液アミラーゼ活性値と心理測定値が上昇する傾向がみられた.
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自由記述の分野 |
アパレル感性工学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
現在,警視庁は車社会の進展や防災対策として,薄暮夜間における歩行者や自転車利用者の交通事故防止を図るために,再帰反射素材の被覆着用を推奨する活動を行っていが,デザイン性や着心地等の問題点から利用拡大には至っていない.本研究では自由なデザインにすることが可能な蓄光布が,防災・防犯対策に十分な物性を備えていることを明確に提示することができれば社会的弱者の安全を守る服として利用拡大が期待できる.着心地と視認性に優れた、エコテックス規格100に基づく蓄光布の実用化ができれば,災害時の特殊服としてだけではなく,社会的弱者の日常着としての発展応用も可能であるため,広く社会に貢献できると言える。
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