昨年度までに遂行した研究から得られた知見を活かし、また、地域学校協働活動推進員や担当行政職員等関係者との協議・検討を経て、地域学校協働活動推進員(初任者)に必要とされる力量(資質・能力)として、「知る・知らせる」・「聞く・つなげる」・「実行する・育てる」・「振り返る・支える」を析出・整理することができた。 〇「知る・知らせる」能力は、「学校に足を運び、地域ボランティアに対する学校のニーズを知る。学校の地域ボランティアに対するニーズを知ると同時に、地域の学校に対する願いを整理する。」に整理することができた。〇「聞く・つなげる」能力は、「学校のニーズと地域ボランティアの希望を丁寧に聞く。学校のニーズと地域ボランティアの希望を丁寧に聞き、地域学校協働活動の内容を企画する。」に整理することができた。〇「実行する・育てる」能力は、「学校のニーズに応じる地域ボランティアの活動を実行する。目指す子どもの姿を明確にもち、学校のニーズに応じた地域ボランティアの活動や、地域行事等への子どもの参加を推進する。」に整理できた。〇「振り返る・支える」能力は、「学校等の思いと地域ボランティアの思いが一致しているのか振り返る。学校等と地域ボランティアが思いを共有し、学校や地域の発展と児童生徒の成長のために何ができたのかを振り返る。」に整理することができた。 また、こうした資質・能力を育成するための養成研修会を設計・開発した。第1回:地域学校協働活動の必要性と地域課題の発見/第2回:地域学校協働活動推進員の役割と地域の可能性を自覚/第3回:地域学校協働活動をコミュニティースクールとの関係で理解することと、相互支援の方向/第4回:地域と地域に生きる子どもたちの発展のために、自分ができることを見つける。
|