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2022 年度 実施状況報告書

戦前期日本における高等教育と実業家:文科系を中心に

研究課題

研究課題/領域番号 19K02398
研究機関和歌山大学

研究代表者

長廣 利崇  和歌山大学, 経済学部, 教授 (60432598)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード企業家 / ゴム底靴 / 丁稚
研究実績の概要

第1に,本研究において構築した企業家のデータ分析を進めた。研究を通して得た新たな知見に基づいて,丁稚経験をした者が起業する際の「主家」(丁稚先の「主人」)との関係を分析した。この分析に付随した戦前期日本の「処世術」に関する研究成果を公表した。第2に,前年度から進めている松田一郎(独立開業してゴム底布靴・ゴム底革靴の製造事業者となった企業家)のケース・スタディ分析をした。新型コロナ・ウィルスの影響が少なくなったため調査を進めたが,松田によって設立された子宝靴工業(株)の経営実態を把握できる史料が極めて限られていることを確定できた。そのため,研究方針を修正し,戦前期の松田の技術開発に特化することにした。経営実態には言及できないものの,本研究で明らかにすべきテーマから離れるまでには及ばない。第3に,小樽高等商業学校の史料を用いて,生徒の就職要因について分析した。この研究では,一次史料を通して生徒の人物(性格等),成績,縁故,身体(体格等)が就職に関わる要因を分析した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

研究を制約していた新型コロナウィルスの影響が小さくなり,資料館等を含めた現地調査が可能になったため「おおむな順調に進展している」を判断できる。

今後の研究の推進方策

本研究の最終年度となるため,論文の執筆を進める。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 戦前期日本における学校から職業への移動 :人物・成績・縁故・身体2023

    • 著者名/発表者名
      長廣利崇
    • 雑誌名

      経済理論

      巻: 412 ページ: 33-43

  • [雑誌論文] 戦前期日本の実業社会での処世術2022

    • 著者名/発表者名
      長廣利崇
    • 雑誌名

      研究年報

      巻: 26号 ページ: 249-258

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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