本研究の目的は、教職における長時間勤務・多忙化と生活時間の貧困化の改善を図りつつ、専門職としての教職の専門性の高度化とウェルビーイング (wellbeing:WB)の向上とを同時に果たしながら、チームとしての学校づくりを効果的に展開することに資する研究的知見を創出・提示することだった。その結果、WBをめぐる解釈の多様性を尊重した共通善(common good)の視点に基づく「ヒューマニズム的アプローチ」のディスコースと弁証法的観点が、教職の脱専門職化への対抗軸となり、教師(学校)のWBの向上の基盤となることが見出された。
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