研究課題/領域番号 |
19K02421
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研究機関 | 群馬大学 |
研究代表者 |
三澤 紘一郎 群馬大学, 共同教育学部, 准教授 (20636170)
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研究分担者 |
渡邊 福太郎 慶應義塾大学, 文学部(三田), 助教 (80634047)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 人間の自然性 / 世界 / 概念性 / 知覚 / 行為 / sustainable development |
研究実績の概要 |
2020年度は、思考や判断といった高次の認知活動以前の、行為や知覚というより根底的な段階に関わる概念性の検討を中心に、人間の自然性と社会性についての研究を進めた。 本年度は、以下の論文を上梓した。「リベラルな自然主義の展開と人間の自然性―自然・規範・教育の再定位―」『教育哲学研究』第121号 93-111頁。また、次の論文を執筆、投稿し2021年8月に刊行される予定である。‘The Pervasiveness of the Rational-Conceptual: An Educational-Philosophical Perspective on Nature, World and “Sustainable Development”’, Ethics and Education, 16(3), ページ番号未定。これらの研究の発展を受け、現在、‘Practical Rationality in Education: Beyond the Hirst-Carr Debate’の執筆に取りくんでいる。本論文は、Journal of Philosophy of Educationにおける特集号(Essays Celebrating the Professional Life and Work of Paul Hirst)の招待論文であり、2022年4月(Vol. 57, Num. 2)に刊行予定である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
Covid-19の影響を受け、予定していた国際学会への参加はできなかったものの、Zoomその他の手段の登場により、国内外の研究者との手軽な研究交流が可能となったため。
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今後の研究の推進方策 |
2021年度は、前2年の研究成果を受け、知覚および行為の概念性と世界像というテーマを進展させるとともに、これらのテーマを実践理性と徳の議論に関連づける試みに取り組む。今年度後期に予定している在外研究は、COVID-19の余波次第で実現可能かが不透明な状況にある。しかし、Zoom等を通じて海外との交流はより身近に可能となっており、在外研究が実現できなかった場合も、それに準じた研究環境を作り上げることにより、研究を推進させる。
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次年度使用額が生じた理由 |
予定していた国際学会がCovid-19により中止となったため。
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