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2022 年度 実績報告書

環境教育の基礎理論に関する教育学的研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02427
研究機関岐阜大学

研究代表者

今村 光章  岐阜大学, 教育学部, 教授 (10300120)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワード環境教育 / 教育人間学 / 教育哲学 / 絵本
研究実績の概要

科学研究費の成果をまとめ、めるくまーる社より『環境教育学のために:基礎理論を踏まえて越境する』を2023年3月に刊行した。この書には、環境教育の理念の検討を詳細に行うとともに、環境の意味について、また、環境問題について、先行研究を踏まえながら丁寧にかつ幅広く検討している。
研究機関全体を通じて、総じて、環境教育の体系化を行い、ひとつのディシプリンとして学問分野を樹立するための基礎研究を実施した。本研究の目的は、環境教育(environmental education)の基礎的な理論(fundamental theory)を構築し、環境教育学という学問分野を切り開く布石とすることであった。ここでいう環境教育学には二つの意味がある。環境問題やその対策について教え学ぶ教育活動を研究対象とするという意味で、環境教育に関する学、すなわち「環境教育―学」という意味である。次に、環境に関連する広い意味での教育一般に関する学という意味で「環境―教育学」という意味である。前者の「環境教育―学」は、環境教育という名称で実践される教育活動の方法やカリキュラムの内容についてのひとまとまりの科学という意味で、教育活動がやや狭く限定される。他方、後者の「環境―教育学」は、自然や環境と人間とのかかわり方や生活環境における人間形成、教育環境の整備など、教育全体を包括的に捉える学と把握した。本研究では、前者の基礎理論を踏まえつつ、後者の環境に関する教育学に重点をおいた。そのため教育学(pedagogy)の立場から、環境教育の用語法と黎明期の歴史、理念や概念、研究方法、教育的価値論、環境教育の広がりを見据えた臨界領域、将来の発展の可能性にわたる基本的な問題領域を検討した。そのことで「環境―教育学」の基礎理論の構築を試みた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2023

すべて 図書 (1件)

  • [図書] 環境教育学のために:基礎理論を踏まえて越境する2023

    • 著者名/発表者名
      今村光章
    • 総ページ数
      311
    • 出版者
      めるくまーる社
    • ISBN
      978-4-8397-0183-3

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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