研究課題
基盤研究(C)
環境教育の基礎理論についての教育学的研究を遂行することができた。黎明期の環境教育の成立史を正確に後付けし、環境教育という用語法の歴史をたどり直した。また、理念的環境教育と既存型環境教育という枠組みを設定し、理念型環境教育の教育学的な意味での限界について検討することができた。既存型環境教育では、絵本のなかにも環境教育があることを示した。
環境教育
理念型環境教育が重要視されるなかで、既存型環境教育があることを指摘したことが学術的意義として最も大きい。意図的計画的な環境教育ではなく、無意図的で無計画的なものであっても、我々の生活のなかに、持続可能な社会を構築する教えと学びがあることを指摘したことが社会的意義である。