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2022 年度 実績報告書

北欧におけるICTを活用した協働構築型キャリアガイダンス専門人材育成に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02431
研究機関高知大学

研究代表者

森田 佐知子  高知大学, 教育研究部人文社会科学系人文社会科学部門, 准教授 (30743091)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードキャリア支援 / ノルウェー / 統合的デジタルキャリア支援 / エストニア / eGuidance / AI
研究実績の概要

本研究の目的は、協働構築型(Co-careering)アプローチが北欧及びバルト三国のキャリアガイダンス実施者養成カリキュラムに与えるインパクトと、実施者に求める能力要件を明らかにすることで、日本のガイダンス実施者育成への示唆を得ることであった。最終年度は主に2つのことに取組んだ。1点目はノルウェーのKarriereveiledning.noにおける実践に関する調査を進めたことである。ノルウェーでは対面とデジタルのキャリア支援を繋げる「統合的デジタルキャリア支援」のフレームワーク開発と実践が進んでおり、アフターコロナにおける日本のキャリア支援にも参考になり得る新しい取組である。この点については現在調査を継続しており、研究結果については次年度に論文としてまとめて発表する予定である。2点目はこれまでの研究成果をもとにクライアント(特に若年層)のキャリア形成に係る情報収集・活用能力を向上させるテキストを開発し出版したことである。
上記以外の研究期間全体における主な研究成果としては、まず、協働構築型(Co-careering)アプローチは北欧の研究者やユーロガイダンスが実施するガイダンス実施者向けの継続教育の中で普及しつつあることを明らかにしたことがあげられる。こうした継続教育のカリキュラム分析に加え、デンマークeGuidanceの4Cモデルとそれを活用した専門家の能力開発の仕組み、そしてエストニアのキャリア支援専門家の資格要件を詳しく調査してその結果を公表することで、日本の専門家の能力開発に一定の示唆を提供することができた。
また今後、AIを活用したキャリア支援や採用選考に関する研究、例えばAIを活用した採用選考に対する学生の意識に関するジェンダーや専攻による差異等の研究が求められていることも明らかにした。この点についても今後継続して研究を続けたい。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2023 2022

すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 2件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] クライアントの職業情報収集・活用能力を向上させるキャリアカウンセリングのあり方 : エストニアのキャリア情報スペシャリストへの聞き取り調査と実践観察をもとに2022

    • 著者名/発表者名
      森田 佐知子
    • 雑誌名

      キャリアデザイン研究

      巻: 18 ページ: 115~121

    • DOI

      10.57448/cdij.18.0_115

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] ICTを活用した協働構築型キャリア教育の取組 ―高知大学教養科目「キャリアプランニングⅠ」における教育実践―2022

    • 著者名/発表者名
      森田佐知子
    • 雑誌名

      高知大学教育研究論集

      巻: 27 ページ: 45-56

    • オープンアクセス
  • [学会発表] The necessity of AI Education in Career Guidance programs: Based on a attitudes survey toward AI in recruitment processes2022

    • 著者名/発表者名
      Sachiko Morita
    • 学会等名
      IAEVG2022 International Conference
    • 国際学会
  • [図書] デジタル時代のキャリアデザイン2023

    • 著者名/発表者名
      森田佐知子
    • 総ページ数
      216
    • 出版者
      学術研究出版

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公開日: 2023-12-25  

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