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2022 年度 実施状況報告書

戦時期日本における翼賛文化運動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02439
研究機関松本大学

研究代表者

大蔵 真由美  松本大学, 教育学部, 准教授 (60783438)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード地方翼賛文化運動
研究実績の概要

2022年度はこれまで研究対象としていた地域とは異なる地域での動きとの比較分析を行うために、長野県を中心とする資料収集に着手した。収集した資料の分析結果をもとに、第69回社会教育学会研究大会での口頭発表を行った。論文での研究成果の公開は次年度以降に行う予定である。今年度進めた研究の概要については次の通りである。社会教育行政と農林行政との対立構造について中央レベルでの議論の整理と、地方での実態について調査・分析を行った。地方での実態としては農山漁村中堅人物養成施設及び農村における青年学校を取り上げて資料収集を進めた。調査は諏訪教育博物館などを中心に進め、これまでの研究では地域の教員による組織である信濃教育会での研究活動の実態などについて分析をすることができた。農村における青年学校教員による研究活動の分析を通して、これら教員集団が地域での青年の育成についてどのような見通しをもち、どのような方法で担い手として育てていこうとしたのかということについて明らかにすることができた。加えて地域での青年の育成のためのリソースとして地域の文化振興についても関心が払われていたことも確認することができた。地方文化運動の担い手として青年学校教員または小学校教員が期待されていたことは先行研究でも言及されてきたことであるが、地域における教育諸活動と地方翼賛文化運動との関係性についてはさらなる調査を行い、明らかにしていく必要がある。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

4: 遅れている

理由

引き続きコロナ禍の影響により、地方での資料収集を十分に進めることが難しい状況であったため、資料収集を終えることができていない。状況を鑑みて当初計画で予定されていた地域と異なる地域での資料収集を進めており、そちらについても成果をあげることができたが、研究計画を遂行するためには当初計画に基づいた資料収集にも着手する必要があることが改めて確認された。

今後の研究の推進方策

2023年度は長野県及び岩手県での地方文化運動に関する資料収集を完了することが第一の課題である。併せて史料整理及び論理分析も進める。これまでに明らかになった研究成果の発表にも取り組む。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の影響により、地方に出向いての資料収集を行うことが制限されたことによる。また、それによる研究計画の遅れが生じている為、成果発表をする機会を十分に設けることができなかった。
2023年度は長野県及び岩手県での地方文化運動に関する資料収集を完了することが第一の課題である。併せて史料整理及び論理分析も進める。これまでに明らかになった研究成果の発表にも取り組む。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2022

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] 戦時期社会教育行政と農林行政の対立構造に関する批判的検討2022

    • 著者名/発表者名
      大蔵真由美
    • 学会等名
      日本社会教育学会第69回研究大会

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公開日: 2023-12-25  

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