本研究では、道徳教育における教育評価のあり方を探るべく、アメリカの教育現場において後半に実施されている『社会情動的学習」について探究しようとするものである。 そのための基礎的考察として、令和元年に発出された新指導要録の特質を広範な視点より分析することを試みた。 さらに、アメリカの現状を知るべく、San Francisco Unifed School Districtの管轄下にある小学校に勤務されている教員にインタビュー調査を実施し、今後の研究計画と研究協力をお願いした。当教員から、すでに『社会情動的学習」に関する資料並びに論稿を提供いただいている。 今年度は、アメリカにおける道徳教育論の系譜を分析し、『社会情動的学習」の歴史的・社会的位置づけについて基礎的な考察を行うとともに、引き続きインタビュー調査を実施し、アメリカにおける『社会情動的学習」の実相に迫りたいと考えている。
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