研究課題
基盤研究(C)
本研究は、2000年に開校し現在は世界規模の高等学校改革のネットワークの中心となっている、カリフォルニア州サンディエゴ市のハイ・テック・ハイの形成と展開を跡づけることを通して、現代アメリカにおける高等学校改革の理論(「活動の理論(thoery of action)」を解明することを目的とする。ハイ・テック・ハイは、高等学校に加え、中学校、小学校と教育学大学院を有する学校開発組織である。
教育学
本研究の独自性は、ハイ・テック・ハイの形成と展開に学校改革の理論を見出すことにある。特に1980年代から展開した「エッセンシャル・スクール連盟(Coalition of Essential Schools)」に代表される〈学校での学び〉を中核に据える学校改革の理論と、1990年代に展開した全米の調査研究「新しい都市型高等学校(New Urban High School)」を契機とする〈現実世界での仕事〉を中心とする学校改革の理論との融合を見出すという問題設定にある。