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2023 年度 研究成果報告書

読譜視線計測に基づいた高齢者ピアノ学習におけるつまずき改善

研究課題

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研究課題/領域番号 19K02464
研究種目

基盤研究(C)

配分区分基金
応募区分一般
審査区分 小区分09010:教育学関連
研究機関京都ノートルダム女子大学

研究代表者

古庵 晶子  京都ノートルダム女子大学, 現代人間学部, 准教授 (90639337)

研究分担者 竹川 佳成  公立はこだて未来大学, システム情報科学部, 教授 (60467678)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワードピアノ演奏 / 演奏ミス / 高齢者 / 視線計測 / 楽譜
研究成果の概要

高齢ピアノ初心者6名のピアノ演奏を3台のビデオカメラとアイトラッカーで楽譜上の視線の動きを撮影した。採取できたデータは、動画と、楽譜を座標に見立てて視線の位置を数値で表した数値データの2種である。演奏を採譜し、ほぼすべてのミスの箇所について、動画上での視線の動きを細かく分析した結果、9種のミスの特徴が見られた。比較対象として若年成人らにも同じ実験を行った。9種のミスのなかには、若年成人には観測されない高齢者特有のミスがあった一方、若年成人にも見られるミスがあったため、精査する必要がある。そのため客観的なデータに基づく分析が必要である。これらの分析は次のステージへ持ち越すこととなった。

自由記述の分野

教育学

研究成果の学術的意義や社会的意義

高齢者の視線移動の研究としてピアノ演奏に関する先行研究を見つけることが出来なかったため、自動車の運転や読書に関する視線計測研究と比較した。条件がそれぞれ違うことから、全く同じ結果が出たとは言い難いが、それぞれ非常に似た特徴もあった。少なくとも視線の動きは加齢とともに低下する傾向であることだけは確かであった。加齢は不可逆であり、運転や読書と共に、ピアノ演奏を若年層と同等にレベルアップすることは難しい事が推察される。ピアノ習得のみでは社会的意義を見出しにくいが、高齢者の加齢による能力の低下をピアノ習得でも少しは見出せたことは、高齢者学習研究の一助となったと考える。

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公開日: 2025-01-30  

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