本研究は、「社会に開かれた」幼児教育の実現方策について、近代日本をはじめ同時代のアメリカ・カナダにも焦点を当て、近代日本キリスト教保育の実践を教育学的かつ歴史的視座に基づいて実証を試みるものである。加えて、比較教育実践史的研究を通して多角的に本テーマを捉え ることを目標に据えている。
2021年度に引き続き、2022年度もコロナ禍の影響を受けて海外の現地史料調査は未実施となった。国内調査は、3箇所において実施することができた。その成果については、次年度(2023年度)に研究成果を発表する予定である。本研究においてとりわけ進捗が遅れていたカナダの幼児教育情報については、関係機関の協力が得られ、一部データ化された資料提供を受けることができた。これにより海外史料調査については、その遅れを取り戻しつつある。
本来の計画では、2022年度をもって研究期間を終了する予定であった。しかし、依然として国内調査が不十分であることや海外資料の追加解読に時間を要することから、研究機関を1年延長することとなった。
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