研究課題/領域番号 |
19K02469
|
研究機関 | 北海道教育大学 |
研究代表者 |
三上 敦史 北海道教育大学, 教育学部, 教授 (30362304)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
|
キーワード | 全国型予備校 / 高等学校 / 大学 |
研究実績の概要 |
引き続きコロナ禍が収束を見せないため資料調査・聞き取りが不如意な状況が続いている中、かろうじて利用が可能になった公共図書館を使って可能な限りの資料調査を実施するとともに、所属大学の図書館で新聞のデータベースを利用した資料調査を実施することで、前年度に執筆した論文「地方予備校から見た全国型予備校の黎明期――文理予備校(仙台)を事例として――」を『北海道教育大学紀要』第72巻第1号(2021年8月31日刊行)にて発表した。 ただし、こうした努力と既存の資料を駆使することだけでは、当初の「研究の目的」「研究実施計画」を実現することは不可能な実情である。所属機関による出張そのものの禁止は解けたものの、資料調査・聞き取りに関する制約は依然として大きい。資料調査については、公共図書館が時間・人数の制約つきながらも利用できるようになったことは有効であるが、大学の附属図書館を使用できないことがネックとなっている。聞き取りについては、法的な制約はないものの対象が高齢者となることから、コロナ禍の「第○派」が地域的なズレを伴って発生する中で協力をお願いし、出かけてゆくことは雰囲気としてはばかられるものがある。この結果、全国型予備校と高等学校との間の具体的なやりとりの深化、高等学校における進路指導が予備校の提供するデータと骨がらみの関係を構築していく過程といった、研究の中核となる部分を構成する資料に恵まれないのが現状である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
コロナ禍による出張(資料調査・聞き取り)の大幅な遅延のため。
|
今後の研究の推進方策 |
徐々に進むコロナ対応策の緩和により、他大学の図書館が使用可能になり、関係人物への聞き取り調査が容易になるのを待っている状態である。しかし、来年度も変わらないようであれば計画を大幅に見直して期間を1年延長すること、あるいは公共図書館とweb上でアクセス可能な言説にのみ依拠した形で仕上げるしかないのかもしれない。
|
次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍により出張(資料調査・聞き取り)ならびにデータ整理が停滞したため、大幅な持ち越し金額となっている。
|