本年度(令和5年度)は、研究最終年度としてまとめの年となり、2つの機会において以下の①~④の成果を得た。 1.アジア基礎造形連合(韓国、台湾、中国、日本)学会札幌大会 ①研究発表の実績により大会実行委員会からの要請を受け、7名のパネラーによる「アフターコロナにおける基礎造形とは」と題するシンポジウムにおいて進行役を務めた。 ②昨年(令和4年)実施済の山梨大学附属小学校との連携による特別研究授業「動くオブジェの不思議を見つけよう」の内容を、韓国、台湾の代表者とともに招聘講演として発表した。具体的には、昨年までの研究期間おいて小型化した平面をよどみなく転がる触知型教育遊具8点(基本5種と奇数往復運動スフェリコン3種)を用いて、初日は多目的ホールにおいて鑑賞の授業を実施し「動きの様子」・「動きの種類」・「個人の嗜好」・「感想」について児童からのワークシートによる聞き取り調査をおこなったこと。2日目には図画工作室に移動し、代表的な等高重心立体である「オロイド」と「ヘキサスフェリコン」をスチレンボードを素材に制作をおこなったこと。以上の内容について記録映像を多く使用し、参加者に理解しやすいように工夫しながら、これから新たに注目されるであろう教育理念「STEAMS教育」への展開も視野に入れていることを発表した。 ③アジア基礎造形連合学会と並行して開催された作品展において、本研究課題により制作した「A study of tangible - n」が【最優秀作品賞】を受賞した。 2.新たなホームページの構築 ④これまでの研究成果をまとめたホームページを新たに開設した。このページには作品の動きやワークショップの様子をYou Tubeにアップロードできる機能を組み込み、広く社会に研究成果を発信できるようにした。
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