研究課題
2023年度は本科研の最終年度であり、当該科研で推進してきた文献調査・概念分析結果をまとめるとともに、成果の整理を行った。また、新型コロナウイルス感染症の影響で実施時期を調整していたフィールド調査の実施も行った。フィールド調査は、札幌市、京都市、福岡市、盛岡市等で実施し、それぞれの地域における学校教育との連携が想定される教育リソースの調査及び資料収集を行った。成果としては、本科研の鍵概念である「協働」「ケア」「関係性」「国際比較」の分析をもとにまとめた"Care and Education" を収録したPhilosophy of Education in Dialogue between East and West(2024)として刊行された。また、2023年12月にはニュージーランドで実施されたPhilosophy of Education Society of Australasia (PESA) Conferenceにおいて、次世代育成と協働に関する報告を行った。さらに、学校との連携の実践の一つとして、「人間を科学する/科学を人間(化)」と題する報告を同12月の全国人間科学系部局連携ネットワーク2023年度年次大会において行った。さらに、学校カリキュラムとの関連について論じた『ワークで学ぶ教育課程論』の増補改訂版の検討を行った(2024年刊行予定)。上記の通り、2023年度は、当該科研の成果をまとめるとともに、著書及び学会発表での成果報告を行い、実践モデルの実現に向けた試みを実現することができた。さらに、当該科研の成果から、さらに検討の必要な課題の抽出を行い、今後のさらなるブラッシュアップに必要となるポイントを整理することができた。
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