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2021 年度 実施状況報告書

地域のダイバーシティ推進に関する現場生成型研究

研究課題

研究課題/領域番号 19K02542
研究機関明治大学

研究代表者

横田 雅弘  明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (90200899)

研究分担者 佐藤 郡衛  明治大学, 国際日本学部, 特任教授 (20205909)
山脇 啓造  明治大学, 国際日本学部, 専任教授 (30230600)
岸 磨貴子  明治大学, 国際日本学部, 専任准教授 (80581686)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2023-03-31
キーワードダイバーシティ / まちづくり / 中野ダイバーシティ・プラットフォーム / 現場生成型研究
研究実績の概要

2021年度は、前年度までに構築作業が行われた中野区におけるダイバーシティに関心をもつ企業・当事者団体・各種NPO、学校等からの参加者による中野ダイバーシティ・プラットフォームが実際に動き出すことを予定していた。また、中野区も人権と多様性を推進する条例の発効を予定し、本研究代表者も審議会の副議長として条例案の策定を進めていた。
しかし、これらはコロナ禍が続き、この年度では実施することができなかった。研究者が現場に密着した臨床的な視点で関わる現場生成型研究を行うため、この環境では研究を進めることが困難であった。ただし、オンラインでは、11月13日(土)に中野ダイバーシティ・ディを開催し、研究グループの岸と佐藤が講義を提供し、横田がオンラインでの「ヒューマンライブラリー」、山脇が「やさしい日本語」に関するセミナーを開催した。
この間、研究グループは本実践研究の背景となる理論を再度確認し、オンライン・インタビューも駆使して現場生成型研究の主に理論面を強化した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

ダイバーシティのまちづくりを中野区をフィールドとして実践しながら研究を進める現場生成型研究なので、コロナ禍においては実践が難しかった。ただし、文献研究を通してその理論的な背景を確認することができたので、評価は「やや遅れている」とした。
2021年度末に「中野区人権と多様性を尊重するまちづくり条例」の発効が決定し、4月1日に発効されたので、2021年度にできなかったことは、コロナの状況にもよるが2022年度には実施できるものと考えている。

今後の研究の推進方策

中野区のダイバーシティに関心を寄せる各種団体(マイノリティの当事者団体・企業・NPO・学校・中野区行政等)が一同に会し、その活動内容を発表したり、実際に体験したり、互いにつながって中野区のダイバーシティを推進する条例を実質化する大きなネットワークを構築するべく活動を始めている。その成果は、2022年11月13日に明治大学中野キャンパスを借り切って行う中野Diversity Festa 2022で発表される。
研究グループは、ゼミ学生も動員してこの全体のプロデュースを行うほか、つながりを創り出す各種のワークショップやセミナー等を計画している。これらの準備状況を含めて記録をとり、現場生成型研究として研究会等で発表する予定である。
また、理論的な背景をまとめた論文も準備しており、今年度中に発表する。また、6月の異文化間教育学会の大会においてもこれに関連する発表を準備している。

次年度使用額が生じた理由

本研究は2021年度で終了する予定であったが、コロナ禍で動けなかったために2022年度までの延長を許可していただいている。次年度使用額が生じた理由はコロナ禍によるものである。使用計画としては、Diversity Festa 2022に関するもの、さらに中野ダイバーシティ・プラットフォームの3本の柱の一つである中野区のダイバーシティ理解の浸透をウォッチする仕組みの構築等、さらに、これらの成果を発表するための学会や研究会への参加、Diversity Festa 2022の記録のための経費としても使用する。

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公開日: 2022-12-28  

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