研究課題/領域番号 |
19K02549
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研究機関 | 徳山工業高等専門学校 |
研究代表者 |
天内 和人 徳山工業高等専門学校, 一般科目, 教授 (20390502)
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研究分担者 |
川畑 康治 神戸大学, 国際協力研究科, 准教授 (10273806)
橋本 剛 松江工業高等専門学校, 情報工学科, 教授 (40420335)
国重 徹 鹿屋体育大学, スポーツ人文・応用社会科学系, 教授 (50225174)
高橋 愛 岩手大学, 人文社会科学部, 准教授 (90530519)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 国際比較教育 / 高等教育質保証 / 高等専門学校教育 |
研究実績の概要 |
これまでメコン地域3新興国(カンボジア、ラオス、ミャンマー)における技術者高等教育プログラムの相対的達成度を国際的な視点で比較・評価した研究はほとんどみられない。本研究により,メコン地域3新興国の技術者高等教育プログラムの「コミュニケーション力」と「チームワーク力」等における質の保証が,グローバル化する社会の要求する水準にどの程度対応出来ているのかを明らかとし,その達成度を国際的な視点で認識することは,今後,ますます日系企業の進出が盛んになると予想されるメコン地域3新興国における技術者教育システム全体の現状と課題を明らかとし,そのあるべき姿,および日本企業が進出するための課題の明確化を可能とする。 本研究は,近い将来,「タイ・プラスワン」として日本の強力なパートナーになると思われるメコン地域3新興国の技術者教育制度が,グローバル化する科学技術の世界でどの程度の競争力を保証できているのかを明らかにし,その課題を把握し、日本独自の高等専門学校教育が、これらの新興国の工学教育へ、どのようない貢献可能であるかを探ることが目的だった。残念ながら、研究期間中のほとんどがコロナ禍により、現地への渡航が不可能となり、国内での文献調査、オンラインでの現地大学の日本人教員へのインタビュー調査がメインとなり、実際に、現地における訪問調査は、カンボジアで短期間しか実施できなかった。 本研究における成果は, 日本の高等専門学校が連携してどのような形で支援すべきかを,データに基づいて提案し,国立高等専門学校機構とメコン地域3新興国の技術者高等教育機関との間で,どのような形で教育・研究・人的交流を促進すべきかを明らかにすることにより,持続可能な連携・協力体制を確立することを目標としていた(図8)。しかしながら、その解析は不十分であり、コロナ禍が過ぎ去りつつある中、今後、研究を積極的に進める必要がある。
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