研究課題/領域番号 |
19K02550
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研究機関 | 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構 |
研究代表者 |
森 利枝 独立行政法人大学改革支援・学位授与機構, 研究開発部, 教授 (00271578)
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研究分担者 |
白川 優治 千葉大学, 国際教養学部, 准教授 (50434254)
山田 礼子 同志社大学, 社会学部, 教授 (90288986)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 学修成果 / 学生調査 / 直接指標 / 間接指標 / 国際比較 |
研究実績の概要 |
本研究計画では、1) 高等教育段階における学修成果を測定するにあたっての間接指標の有効性と限界、2) 単位制度において、教室外での学修時間が重視されることの質保証システムとしての有効性と限界および、3) 日本、韓国、台湾の大学生の学力に関しての直接評価・間接評価の結果の比較を通した、おのおのの高等教育システムにおける学生の学修環境および学修の実態の差異と得失を明らかにしようとしている。そのための学生調査のツールを日本語と韓国語ですでに作成済みで、本研究計画以前に調査も完了している。今回の計画においては台湾の四年制大学の学生を含めた比較検討を行うため、中国語(台湾語)での調査ツールも前年度までに開発を終了している。 対面での学生の参画を前提とした学生調査を前提とするため、コロナ禍下において研究計画は大幅に遅延した。しかし2022年度には台湾の大学が対面授業を再開し、コロナ禍以前の日本及び韓国の大学と同様、教員の監督のもと実際の教室内での調査が可能になったた。この機会に台湾の6機関、316名を対象とした調査を実施し、その結果をデータ入力して日韓の学生のデータ(日本5機関534名、韓国3機関207名)と併せ1026名分のデータとして分析した。これらの結果を基に、研究分担者・海外の共同研究者と数次にわたるオンライン研究会を開催して各国の学生の特徴をふまえた解釈を検討し、その成果を論文にまとめて台湾の査読付き国際学会への登壇のため投稿して採択された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
コロナ禍下における遅延を経て、対面授業の再開を受け調査の実装とデータの収集が完了して分析も進行している。本来の計画において研究計画終了1年前の状況として予定されていた段階までの進捗が達成されている。
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今後の研究の推進方策 |
ここまでの分析結果を国際学会で発表するとともに分析をさらに遂行して成果となる論文の共同執筆をはかる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍下において研究計画が予定通り遂行できない時期があったため。
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