研究課題/領域番号 |
19K02558
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
加藤 善子 信州大学, 学術研究院総合人間科学系, 准教授 (90434969)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 近代日本 / 中等教育利用 / 阪神間 / 私立中学校 / 実業層の学校利用 |
研究実績の概要 |
2020年度は主に文献調査やオンラインで入手可能な資料の分析に当てた。特に神戸高等商業学校の卒業生名簿のデータベース作成や(入力作業はほぼ終了)、兵庫県・神戸市・阪神間の中等教育学校の設立状況等の外観など、基礎的な調査を行ったが、実業教育と在留を念頭に置いた(出郷しない)進学行動を念頭において分析を行った。
今年度の基礎研究の成果は、加藤善子(2021)「戦前期・阪神間における中等教育学校の設立状況-実業系の進学経路の整備-」『信州大学総合人間科学研究』第15号, pp.78-87にまとめた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
授業のオンライン対応をはじめ、コロナ禍対応のために忙殺された時期があった。 出張等が不可能になったため、アルバイトによる灘校の資料室の目録作成作業が完全に中止したままである。 オンラインでの資料収集作業はすでに終了したので、現地の歴史資料にあたる必要があるが、現地に行くことができないでいる。
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今後の研究の推進方策 |
オンライン上での資料収集や、移動を要しない研究についてはある程度の進展があったが、現地に赴く必要のある調査研究については時間を要することが考えられる。本研究を1年延長することも視野にいれ、来年度は堅実に資料収集と研究発表(神戸高等商業学校の卒業生の地理移動の分析)を行うつもりでいる。
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次年度使用額が生じた理由 |
コロナ禍のために出張にほとんど行けず、灘校で予定していた資料整理・目録作成もできなかったため、出張旅費および研究補助として雇用を予定していたアルバイトへの謝金が執行できなかった。
次年度使用額は、2020年度に実施できなかった出張の際の旅費、アルバイト雇用者への謝金として使用するが、感染症の状況によっては予定通りに執行できない可能性もある。
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