研究課題/領域番号 |
19K02563
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
尾川 満宏 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (30723366)
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研究分担者 |
尾場 友和 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (50781374)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 工業教育 |
研究実績の概要 |
2020年度は、新型コロナウィルスの感染の拡大・再拡大により、予定していたフィールドワーク調査やインタビュー調査がほとんど実施できなかった。研究分担者との共同調査については、所属機関より出張を制限されるなどして、まったく実施できなかった。また、調査協力の内諾を得ていた調査協力者も、居住地外からの来訪者と対面することに抵抗があるなどして、今年度本格化させる予定であったインタビュー調査がまったく進展しなかった。そのほか、大学授業のオンライン対応など想定を超える非常事態のなかで、研究成果の報告を準備することも困難であった。 このような想定不可能な、未曾有の状況に対応して、やや計画とは異なるが、2020年度は先行研究の検討を中心に研究を進めるとともに、遠隔会議システムを導入してオンラインで研究会を実施し、当初研究課題の実現可能性を探ってきた。そのなかで遠隔会議システムを活用したインタビュー調査の実施も検討したが、実際には非対面による調査協力依頼はスムーズに内諾を得るのが難しく、また実施可能性は協力者の通信環境などに大きく左右されるため、現時点では十分に有効活用できているわけではない。 なお、本研究課題の意義や成果を発信する記事をウェブサイトに掲載した(https://www.sekaiwokaeyo.com/theme/l2016/)。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
研究実績の概要でも記述したように、2020年度に本格化させる予定であったフィールドワーク調査およびインタビュー調査が、新型コロナウィルスの感染の拡大・再拡大により、まったく実施できなかったため。対面や現地訪問(移動)を前提とする研究方法のため、新型コロナウィルスの感染の拡大・再拡大の影響を非常に大きく受けることとなった。
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今後の研究の推進方策 |
今後、感染の収束やワクチン接種の進展とともに、予定している調査を進めていく可能性を見極める予定である。調査等が実施できない状況が続いた場合には、雑誌や図書を中心とした工業系女子の言説分析を中心に研究を進める可能性もある。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウィルスの感染拡大により、多くの経費支出を予定していた調査出張や研究打合せ出張が実施不可能になったため、旅費予算が想定を超えて余ったことが、最大の理由である。 2021年度以降、調査出張が可能になればその際に使用する予定である。あるいは、オンラインによる研究会や調査の実施態勢を構築するための通信環境整備および機器整備に使用する。
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