研究課題/領域番号 |
19K02563
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09020:教育社会学関連
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研究機関 | 広島大学 (2020-2023) 愛媛大学 (2019) |
研究代表者 |
尾川 満宏 広島大学, 人間社会科学研究科(教), 准教授 (30723366)
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研究分担者 |
尾場 友和 大阪商業大学, 公共学部, 准教授 (50781374)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 工業系女子 / 職業教育 / キャリア / ジェンダー / 進路選択 |
研究成果の概要 |
本研究は、工業分野における女性の働き方に関する政策動向と業界動向・施策を概観するとともに、工業系学校進学者や工業分野での生産労務工程に従事する女性へのインタビュー調査を実施し、彼女たちのキャリア形成の過程の一端を明らかにした。彼女たちの学校・学科選択や職業選択をめぐる経験、その語りからは、職業をめぐるジェンダー規範を再生産する側面と転換していく側面の両方が抽出できた。加えて、工業系女子には多様な学習経験やキャリアパターンがあり、彼女たちのリアリティは一様でない。今後はその多様性に着目しながら、ジェンダー視点から職業教育を論じる枠組みを提起していく必要がある。
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自由記述の分野 |
教育社会学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義は、工業系女子という対象化を試みることで、従来十分に注目されてこなかったブルーカラー職に従事する女性のキャリア研究の可能性を開拓し、職業教育やキャリア支援に新たな視点を提起しようとしたことである。本研究の社会的意義は、上記の学術的意義を十全に発展させることができれば、ジェンダー・センシティブな工業教育のあり方や生産労務職の働き方を推進するための議論の土台を提供できるようになる点にある。
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