日本では新学習指導要領で探究学習が導入され、個別最適化学習など、従来の学力観が転換しつつある。従来の一斉講義型の授業形式から、児童生徒が主体的に自ら設定した目標を探究する学びが学校教育の主流になるとされる。韓国の革新学校でも生徒や教師が主体的に学びながら、仲間同士が共に変化する姿勢が重視されている。しかし、こうした学習観の転換は単に教える形式や内容を変化させるだけではなく、学校構成員の関係性をより水平的なものにし、互いの人権を尊重し合える風土の中で実現されるものと考えられる。韓国の革新学校の実態を明らかにすることにより、今後の日本の学校教育の進むべき方向性についての示唆を得ることができる。
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