研究課題/領域番号 |
19K02579
|
研究種目 |
基盤研究(C)
|
配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
|
研究機関 | 宮城教育大学 |
研究代表者 |
香曽我部 琢 宮城教育大学, 大学院教育学研究科高度教職実践専攻, 教授 (00398497)
|
研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
|
キーワード | ワークエンゲージメント / 保育士不足 / 離職 / 幼児理解 / 就労条件 / 複線径路・等至性アプローチ / 順序関係分析 |
研究成果の概要 |
保育者のワークエンゲージメント形成の要因とプロセスについて、インタビューによる質的分析と、順序関係分析やNIRSによる前頭部脳血流量の変化についての量的分析の2つの知見によって実証した。具体的には、質的分析では、保育者のワークエンゲージメント形成の要因として、A子どもの成長を見取った経験、B自分がしたい保育を実現できた経験、C自分の仕事に見合った給与や就労環境の整備が示された。ワークエンゲージメント尺度による順序関係分析では、熱意・活力・没頭の3因子ごとにその順序性と、因子間では熱意→活力→没頭と順序性ががあることを実証した。NIRSでは、幼児理解に経験年数によって差があることを実証した。
|
自由記述の分野 |
保育学
|
研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の学術的意義として、はじめに、保育者のワークエンゲージメント形成の要因を明らかにしたことがあげられる。次に、ワークエンゲージメント尺度(UWS)を順序関係分析を用いて、その項目間の順序関係を明らかにしたことがあげられる。さらに、NIRSによって、ワークエンゲージメントの要因として示された「幼児の成長を見取った経験」が、熟達群と初任群で差があることを実証した点があげられる。 社会的意義としては、これらの知見によって、保育者のワークエンゲージを高めるための具体的な施策や体制づくりに援用することによって保育者の離職を抑制し、保育士不足の問題を解決することが可能となることがあげられる。
|