研究課題/領域番号 |
19K02582
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
三宅 公洋 信州大学, 教育学部, 研究員 (70794858)
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研究分担者 |
渡辺 隆一 信州大学, 教育学部, 特任教授 (10115389)
城川 美佳 神奈川県立保健福祉大学, 保健福祉学部, 講師 (10177785)
杉田 映理 大阪大学, 人間科学研究科, 准教授 (20511322)
秋山 剛 長野県看護大学, 看護学部, 准教授 (20579817)
友川 幸 信州大学, 学術研究院教育学系, 准教授 (30551733)
友川 礼 松山東雲短期大学, その他部局等, 講師 (50796034)
朝倉 隆司 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (00183731)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 就学前教育 / 健康増進活動 / アジア / アフリカ / ECD |
研究実績の概要 |
近年、後開発途上国では、乳幼児のケアや教育(Early Childhood Development:ECD)の量的充足と質的向上の必要性が認識され、そのための人材養成が求められている。そこで、本研究では、ECDにおける健康増進活動(個人や地域社会が行う健康増進や衛生環境・社会環境の改善を目的とした諸活動)について、政策分析とECD実践施設(以下、保育施設)での保育士養成施設と、保育施設での量的・質的調査の結果を基に、健康増進活動の推進ための保育者教育のプログラムを開発することを目的とした。初年度(令和1年度)は、ECDにおける健康増進活動についての政府の規定・人材養成機関の教育の実態の解明を目的に研究を行った。具体的には、1)関連文献の収集及び検討として、ラオス、ネパール、マダガスカルの教育省・保健省発行の政策文書、ガイドブック等から政府が規定しているECDにおける健康増進活動の内容や方法を抽出した。さらに、2)人材養成(保育者養成及び現職教育)の担当機関での情報収集・聞き取り調査を行い、カリキュラム、シラバスの分析、聞き取り調査などにより、対象各国でのECD教育の現状等について回答を得た。また、3)ECD管轄省庁(保健・教育省等)及び、首都と地方県の都市部(県庁所在地)において、ECDの担当職員に聞き取り調査を行い、2000年以降に各機関が取り組んだECDにおける健康増進活動(目標、内容、方法、評価等)、成功事例と課題(優良事例、成功要因と課題、課題の背景や理由、将来的なニーズ等)、諸活動が子どもとその保護者に与える影響(教育的、保健的、心理社会的、経済的効果等)、担当者としての自分の役割及びそれに対する自己評価などについて回答を得た。現在、得られた回答をとりまとめ、分析をしている。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
今回、1月以降に調査を予定していたネパール及びマダガスカルにおいて、新型肺炎の影響で、予定していた調査を短縮したり、変更しなければならない状況が生じた。そのため、当初予定していた調査がすべて実施できなかったため。
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今後の研究の推進方策 |
今後も、引き続き、新型肺炎の影響で、海外への渡航制限などの可能性があるため、現地の研究協力者と十分に連携しながら、インターネットなどを活用して、調査を進めて行けるように工夫していきたいと考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型肺炎の影響により、出張計画などに変更が生じたため。次年度(令和2年度)は、渡航制限などの影響を踏まえて、渡航が困難な場合は、現地研究協力者と相談しながら、実施可能な方法を検討していく。次年度使用額は、令和2年度請求額と合わせて旅費または謝金として使用する予定である。
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