研究課題/領域番号 |
19K02592
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研究機関 | 宮城学院女子大学 |
研究代表者 |
西浦 和樹 宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (40331863)
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研究分担者 |
池田 和浩 尚絅学院大学, 総合人間科学系, 准教授 (40560587)
柴田 卓 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (60762218)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 創造的思考 / アウトドア教育 / 持続可能性 / 就学前教育 / 子どもの権利 |
研究実績の概要 |
本研究では、災害発生から急性期における子どもと家族、保育者の支援に対して、『創造的思考』の特性に着目した心理的回復・成長効果の期待できる新たな介入ツールを開発することを研究全体の構想として掲げていた。さらに、北欧の「民間防衛」をヒントにした防災教育プログラム開発とその教育効果を測定し、防災教育の効果的な実施方法を検討することとした。 2020年度の主たる研究活動として、コロナ禍における研究活動の大幅な制約が課されることとなった。その中心は、当初予定していたICP2020の開催が延期となったことであった。 しかしながら、オンラインで開催した国際シンポジウムでの基調講演「グローバル市民(地球市民)になること-子ども中心の持続可能な発展のための就学前教育(イングリッド・プラムリング・サミュエルソン, 2020)」を中心に、「子どもの権利」について討議を行い、本研究の課題の整理と情報収集を中心とした研究活動を展開した。 また、AI時代の情報教育学会 生涯知能教育専門委員会において「就学前教育における持続可能性の視点」のオンライン報告会での発表を行い、「子どもの社会参加の方法について」「子どもを中心とするアプローチについて」「平時の子どもと家族、保育者支援に資する知見を得ることとした。 まとめると、国際シンポジウム等の発表の機会を通して、アウトドア教育について、平時は科学的知識の習得、自己肯定感とコミュニケーション能力を高め、災害時は自分の身を守ることに寄与していることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
2020年度は、新型コロナ禍の影響により、研究申請当初に計画していた国際会議での発表が難しく、研究経費の使用についても最低限度にとどめ、次年度以降の研究準備を行った。
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今後の研究の推進方策 |
研究発表の機会として、ICP2020+(開催国:チェコ・プラハ)を予定している。新型コロナウィルスの影響を受けて、大会の開催方式が再三にわたって変更になっているものの、オンライン対応可能な同化を含めて、スケジュール調整を行っている。 また、国内外の出張も難しく、対人接触を必要とするタクティールケアの実験的検討が難しい状況に陥っている。しかしながら、オンラインによる実験的検討の可能性を含めて、対応可能な方策を模索している。
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次年度使用額が生じた理由 |
●国際会議ICP2020+がオンライン開催に切り替わったこと。
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