本研究は、幼児を対象に、ホッピングを動作課題として、観察的な手法を用いた動きの質的評価を中心に、リズミカルな動作の発達特性について検証することを目的とした。結果として、ホッピング動作は、加齢に伴い、着地時の姿勢の安定性が確保され、それに続いて上下肢それぞれの動きが前方への推進に対して有効に貢献するような動作パターンへと変容が認められた。また、動作中の跳躍周期の時間的分析からは、リズミカルな動作に関与する神経筋機能の発達的変化が推察された。4歳から6歳にかけての幼児期は、身体発育に伴いリズミカルな動作の成熟型に向かう発達過程であることが明らかとなった。
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