研究課題/領域番号 |
19K02620
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研究機関 | 和洋女子大学 |
研究代表者 |
大神 優子 和洋女子大学, 人文学部, 教授 (40452031)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 保育者養成 / 子ども理解 / 映像 / 文章 / エピソード |
研究実績の概要 |
2022年度は研究開始4年目にあたる。計画では、対象となる保育学生の2年次と4年次の縦断研究のうち、4年次の調査を行う予定であった。しかし、初年度は新型コロナウイルス感染症拡大によって実習が中止となり、1年遅れの進行となっている。別年度で収集予定だった映像素材群・文章素材群の両群について、2回に分けて収集するよう計画を修正している。 2022年度はこの修正にしたがって、2022年度(1回目)と同一の手続きで2年次(2回目)の調査を行った。保育を専攻する学生(実習未経験)約50人に対し、映像または文章素材で提示された保育エピソードにおける子どもの評価や保育者としての対応が、最初の実習前後でどのように変化するか、また、その変化に学生自身の特性(多次元共感性尺度による)がどのようにかかわっているかを調査した。2020年度に調査したデータとあわせて各群60人、計120人の分析を進めている。当初予定よりも調査対象人数が少ないため、2020年度調査で仮決定していた分析方法の修正及び分類カテゴリの変更・統合を行った。分析結果の一部について学会発表を行った。 これらの結果を踏まえ、2023年度の4年次調査(1回目調査の2年後の追跡分)に向けたインタビュー項目を設定した。今回の調査対象者以外での予備調査も行い、さらに細かい手続きを修正する予定である。 また、昨年度に引き続き、保育エピソードの映像素材の一部を用いた成果について、保育者の対応に焦点を当てた論文発表を行った。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナウイルス感染症の拡大により、2020年度に予定していた実習が中止(2021年度に延期)となったことを受け、一部計画を修正・延期した。現在、1年遅れで進行している。
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今後の研究の推進方策 |
感染状況を鑑み、調査方法を修正することで対応できている。2023年度は予定の1年遅れではあるが、当初予定通りの内容でインタビュー調査を実施できる見込みである。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナウイルス感染症の影響(対象者の実習中止)によって、計画全体が1年遅れで進行している。また、国際学会をはじめ、複数の学会がオンライン参加となった。次年度経費はインタビューデータの分析他に使用する予定である。
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