研究課題
・CGL前後の母児の睡眠レベル(深度)の測定を行うため、小型睡眠脳波測定器(SLEEP SCOPE)を用いて計測する予定であった。新たに脳波センサ(ZA-X)について検討した。ZA-X は、SLEEP SCOPと同様、小型軽量脳波計でPSGとの相関も高い。SLEEP SCOPは、1チャンネルで脳波から睡眠ステージを判定するのに対し、ZA-X は、2チャンネルのため脳波以外に眼球運動、おとがい、心拍の計測も可能であり、また特に乳児の計測の実績が豊富である。以上の点から現在業者と購入、レンタル、解析評価委託について交渉している。・昨年度購入した自律神経測定センサー(パルスアナライザーRW・TAS9VIEW)の操作、計測、解析について練習し本研究の準備を行った。・CGL前後の母児の睡眠・活動量の比較について、重さ9gの腕時計様の高感度加速度センサーであるアクチグラフを用い測定し、専用ソフト・AW2により解析を行う。本装置については以前に乳児と成人の計測に用いた経験があり慣れている。新しい解析ソフトで解析可能であるか検証した。・CGL前後の母親の音声からの感性制御システム(STとMIMOSYS)を用いたストレス・疲労度の測定について。STは、音声からリアルタイムに感情を可視化する音声解析ソフトで、MIMOSYSはSTにより音声から抽出される感情成分の時間的遷移およびそれらのバランスに基づいて音声から心の活量値(ストレス・疲労度)として表される。術前後の母親のストレス・疲労度を測定するために、17の単文を読み上げてもらう静かな隔離されたスペースの確保、高感度集音マイクと高性能録音機の準備は完了した。音声解析は研究分担者で音声病態分析学が専門の東大の徳野慎一先生に依頼している。音声解析は日々行っているので問題はない。
3: やや遅れている
新型コロナ感染症の影響で患者の自粛、医療機関の手術の延期、停止のため被験者が集まらず遅れている。
新型コロナ感染症の収束が見通せない状況である。今後、ワクチン接種者が増え収束に向かえば手術が再会され被験者が集まるものと考えている。
新型コロナ感染症の影響で被験者が集まらなかったため測定に至らなかった。次年度からは被験者が集まり測定が可能と思われる。
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American Journal of Disaster Medicine
巻: 15 ページ: 251~259
10.5055/ajdm.2020.0374
国際抗老化再生医療学会雑誌
巻: 3 ページ: 23-30