研究課題/領域番号 |
19K02626
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研究機関 | 神奈川歯科大学 |
研究代表者 |
山本 伊佐夫 神奈川歯科大学, 歯学部, 講師 (30277917)
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研究分担者 |
徳野 慎一 東京大学, 大学院医学系研究科(医学部), 特任研究員 (40508339)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 舌喉頭偏位症 / 舌喉頭矯正術 / 虐待 / 睡眠 |
研究実績の概要 |
・CGL前後の母児の睡眠レベル(深度)の測定を行うため、小型睡眠脳波測定器(SLEEP SCOPE)を用いて計測する予定であった。類似の脳波測定器である脳波センサ(ZA-X)について引き続き検討した。ZA-X は、SLEEP SCOPと同様、小型軽量脳波計でPSGとの相関も高い。SLEEP SCOPは、1チャンネルで脳波から睡眠ステージを判定するのに対し、ZA-X は、2チャンネルのため脳波以外に眼球運動、おとがい、心拍の計測も可能であり、また特に乳児の計測の実績が豊富である。試験的に使用したところ装着や解析について問題がないことを確認した。 ・自律神経測定センサー(パルスアナライザーRW・TAS9VIEW)の操作、計測、解析について練習し本研究の準備を行った。 ・CGL前後の母児の睡眠・活動量の比較について、重さ9gの腕時計様の高感度加速度センサーであるアクチグラフを用い測定し、専用ソフト・AW2により解析を行う。本装置については以前に乳児と成人の計測に用いた経験があり慣れている。新しい解析ソフトでの解析が有効であることが確認できた。 ・CGL前後の母親の音声からの感性制御システム(STとMIMOSYS)を用いたストレス・疲労度の測定について。STは、音声からリアルタイムに感情を可視化する音声解析ソフトで、MIMOSYSはSTにより音声から抽出される感情成分の時間的遷移およびそれらのバランスに基づいて音声から心の活量値(ストレス・疲労度)として表される。術前後の母親のストレス・疲労度を測定するために、17の単文を読み上げてもらう静かな隔離したスペースが必要である。新たに聴覚検査ボックス内で集音し、音声解析は研究分担者で音声病態分析学が専門の東大の徳野慎一先生に依頼した結果良好で、より精度の高い音声データが収集可能であることが確認できた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
新型コロナ感染症の影響で医療機関の手術の延期、患者の自粛などのため被験者が集まらず遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
新型コロナ感染症の収束が見通せない状況である。今後、パンデミック収束に向かえば被験者が集まると考えている。
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次年度使用額が生じた理由 |
新型コロナ感染症蔓延により被験者の収集が困難となり研究が遅れているため。
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