研究課題/領域番号 |
19K02631
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09030:子ども学および保育学関連
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研究機関 | 花園大学 (2023) 聖泉大学 (2019-2022) |
研究代表者 |
炭谷 将史 花園大学, 社会福祉学部, 教授 (20410962)
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研究分担者 |
奥田 援史 滋賀大学, 教職大学院, 教授 (10233454)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2024-03-31
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キーワード | 園庭 / アフォーダンス / 外遊び / 自由遊び / マッピング / レイアウト / 生態学的情報 / 活動量 |
研究成果の概要 |
本研究課題では、園庭の諸要素(斜面、高さ、遊具や用具置き場の配置など)の変更した際の遊びの変化を明らかにするために、園児の遊びを記述し、場所が有する可能性を可視化するエコロジカル・マップを作成した(炭谷、2020;2021;2022;Sumiya & Nonaka, 2021他)。炭谷(2020)では傾斜付砂場で水が遊びに果たす役割や遊具・砂場の各場所のレイアウトと遊びの充実を検討し、Sumiya & Nonaka(2021)では園庭のレイアウトの変更による遊びの変化を検討した。それらの研究を通して1)段差・斜面、2)水、3)行為を分けるレイアウト、4)豊富な道具の必要性を指摘した。
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自由記述の分野 |
子ども学および保育学関連
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究課題は以下の3つの点で意義を持つ。1)実際に生起した行為によって場所の性質を可視化する手法を用い,従来の研究とは異なる角度から園児の遊びに園庭がもたらす環境の価値を浮き彫りにした。2) 園児の遊びの流れと環境との結びつきについて,遊びの方向性が遊びそのものを通して立ち現れること,さらに遊びの方向性に,場所の構造や環境がもたらす豊かな出来事が深く関わっていることを実証的に示した。3)実証的な研究データを共有可能な仕方で可視化する園庭評価手法「エコロジカルマッピング」の提案により、より良い園庭デザインに向けた、研究、保育、設計という異なる現場を結びつける新たな連携の可能性を具体的に示した。
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