研究課題
本研究では、集団保育・集団教育という環境の中で、子どもたちが他者とのインタラクション手段としてことばやうごきをどのような思いや意味を表すために、またどのように調整しながら用いているのか、そしてそこにはどのような発達的な変化が見られ、その際に養育者はどのようなことばがけをしているのかを検討してきた。令和5年度も、分析のベースとなる経年データを子どもたちを対象とした身体表現活動セッションの実施を通して採取・蓄積・整理しながら、それをもとに、他者とのやりとりに見られる子どもたちのセッション内での変化、及び、継続して参加してきた子どもたちの経年変化を分析してきている。令和4年度に日本英文学会関西支部大会シンポジウムで発表した内容(主として英語を母語とする養育者と子どものインタラクションに関する調査結果)は、Proceedingsのかたちで学会のHPで掲載され、また、これまでに発表してきた養育者と子ども(たち)とのインタラクションの諸相に関する研究成果のいくつかは、さらなる議論と考察を加えて担当する書籍の1章の一部に組み込んだ(2023年7月に初校提出済み)。加えて、人工知能、発達科学といった関連分野の研究者との共同研究においては、本研究で得られた知見を提供し、議論の深化に寄与するように努めた。その成果は、共著者としての学会発表や学会投稿論文に見られる。その他、発達や進化、言語獲得やインタラクション等に関する話題が提供される学会や研究会、講演会やセミナーにも積極的に参加して知見を広げ、人-人インタラクションにおけることばの役割だけでなく、身体感覚や知覚による状況把握とことばやうごきといった表現の関係に関しても考えを深める機会を得た。
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すべて 雑誌論文 (2件) (うちオープンアクセス 2件、 査読あり 1件) 学会発表 (1件) (うち国際学会 1件) 備考 (1件)
認知科学
巻: 31 ページ: 205-224
10.11225/cs.2023.082
『日本英文学会関西支部 第17回(2022年度) Proceedings』
巻: - ページ: Online掲載、2頁
https://kidschallenge.jimdofree.com/