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2019 年度 実施状況報告書

アクティブラーニングによる親子コミュニケーション促進アプリの開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02661
研究機関久留米大学

研究代表者

永光 信一郎  久留米大学, 医学部, 准教授 (30258454)

研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2022-03-31
キーワードアクティブラーニング / アプリケーション / コミュニケーション / 親子
研究実績の概要

SNSをはじめとするICTの急速な進歩により、子ども達が会話をする機会が少なくなっている。 親子のコミュニケーションの質的かつ量的な減少 は、子ども自身が困難に出会った時の対応能力を低下させる。 ICTを利用したアクティブラーニング手法による親子のコミュニケーション促進 アプリを開発する。一方、子どもの心の問題は、不登校、虐待、いじめ、拒食、ゲーム依存、抑うつ等、多様化していきている。その解決には子どもの教育、医療に携わる関係者の支援が必要であるが、最も身近にいる保護者の理解と支援も重要である。親子関係がよいほど、親子のコミュニケーションが活発なほど、こころの問題の解決によい作用を及ぼす。今回はアクティブラーニング手法により親子の心のコミュニケーションを円滑にする目的で、親子どもの心の問題について、9編のシナリオを作成することとした。シナリオのテーマは、1)脱出せよ!いじめから(いじめ話題) 、2)運命の選択 (希死念慮話題) 、3)学校、どうしよう? (不登校話題)
4)ダイエットさせてよ! (摂食障害話題)、5)育て!育て!育て! (育てにくさ話題)、6)ママ大丈夫? (産後うつ話題) 、7)叩く?それともほめる? (虐待話題) 、8)ゲームやっちゃダメ?(ゲーム依存話題) 、9)話せない、聞けないよ(性関連話題)。いずれのストーリーもまず、オープニングストーリーから始まり、ヒーロー登場ストーリーにうつり、最後にエンディングストーリーに導く形とした。ヒーロー登場ストーリーでは、小児科医、産婦人科医、精神科医、心理士、看護師、保健師、助産師、保育士、担任教師、養護教諭、スクールソーシャルワーカー、スクールカウンセラー、精神保健福祉士、メディカルソーシャルワーカーの関わりを親子でアプリ上で読む形とした。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度内にシナリオについて被験者からパブリックコメントを集める予定であったが、コピーライターにシナリオをブラッシュアップ提出した段階で終了した。パブリックコメント後に修正をかけアプリに搭載する予定である。

今後の研究の推進方策

パブリックコメントを集計した後に、シナリオのアプリ搭載を実施する。文字情報だけであると、ユーザーの関心やアプリ継続のモチベーションが続かないため、ゲーミフィケーションの概念を導入する。具体的には、ヒーロー登場ストーリーの中で5人のヒーローをゲットすることによってエンディングストーリーに進めるようになる。また、シナリオの随所にシナリオに関連した挿絵も入れて視覚的にもストーリーがイメージできるようにする。さらにヒーローを詳しくできるヒーロー図鑑を作成、①ヒーローのキャッチコピー、②ヒーローの全国の人数、③ヒーローのコメント、④ヒーローの特徴、⑤ヒーローの得意なこと、⑥ヒーローの得意な相談内容、⑦レーダーチャー、⑧ヒーローが登場するストーリー、⑨ヒーローに会えるところ、⑩ヒーローとの連絡方法、⑪ヒーローになる方法、⑫親御さんへのメッセ―ジの情報を掲載する。

次年度使用額が生じた理由

今年度シナリオをアプリに搭載する費用を、計上していたが、シナリオのブラッシュアップとパブリックコメントの収集ができなかったため、アプリ搭載を来年度に実施することとしたため、残額が発生した。

  • 研究成果

    (19件)

すべて 2020 2019

すべて 雑誌論文 (11件) (うち査読あり 8件、 オープンアクセス 1件) 学会発表 (6件) (うち招待講演 3件) 図書 (2件)

  • [雑誌論文] Utility of the QTA30 in a school medical checkup for adolescent students.2020

    • 著者名/発表者名
      Habukawa C, Nagamitsu S, Koyanagi K, Nishikii Y, Yanagimoto Y, Seiji Y, Suzuki Y, Go S, Murakami K
    • 雑誌名

      Pediatr Int

      巻: 62 ページ: 1282-1288

    • DOI

      10.1111/ped.14268.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Association between children's sleep patterns and problematic behaviors at age 5.2020

    • 著者名/発表者名
      Suda M, Nagamitsu S, Obara H, Shimomura G, Ishii R, Yuge K, Shimomura K, Kurokawa M, Matsuishi T, Yamagata Z, Kakuma T, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      Pediatr Int.

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      doi: 10.1111/ped.14267.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Association between problematic behaviors and individual/environmental factors in difficult children.2020

    • 著者名/発表者名
      Shimomura G, Nagamitsu S, Suda M, Ishii R, Yuge K, Matsuoka M, Shimomura K, Matsuishi T, Kurokawa M, Yamagata Z, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      Brain Dev

      巻: in press ページ: in press

    • DOI

      oi: 10.1016/j.braindev.2020.03.002.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Characteristics of socially high-risk pregnant women and children's outcomes.2020

    • 著者名/発表者名
      Sakai S, Nagamitsu S, Koga H, Kanda H, Okamatsu Y, Yamagata Z, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      Pediatr Int.

      巻: 62 ページ: 140-145

    • DOI

      doi: 10.1111/ped.14058.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Validation of a childhood eating disorder outcome scale.2019

    • 著者名/発表者名
      Nagamitsu S, Fukai Y, Uchida S, Matsuoka M, Iguchi T, Okada A, Sakuta R, Inoue T, Otani R, Kitayama S, Koyanagi K, Suzuki Y, Suzuki Y, Sumi Y, Takamiya S, Fujii C, Tsurumaru Y, Ishii R, Kakuma T, Yamashita Y.
    • 雑誌名

      Biopsychosoc Med.

      巻: 13 ページ: 21

    • DOI

      doi:10.1186/s13030-019-0162-3.

    • 査読あり / オープンアクセス
  • [雑誌論文] Reliability and validity of the Children's Depression Inventory-Japanese version.2019

    • 著者名/発表者名
      Ozono S, Nagamitsu S, Matsuishi T, Yamashita Y, Ogata A, Suzuki S, Mashida N, Koseki S, Sato H, Ishikawa S, Togasaki Y, Sato Y, Sato S, Sasaki K, Shimada H, Yamawaki S.
    • 雑誌名

      Pediatr Int.

      巻: 61 ページ: 1159-1167

    • DOI

      doi:10.1111/ped.13984.

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小児特定疾患カウンセリング料の適応拡大に向けた実態調査2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎, 村上佳津美
    • 雑誌名

      日本小児科学会雑誌

      巻: 123 ページ: 1822-1827

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 小児摂食態度調査票(ChEAT-26)の有用性について 神経性やせ症と回避・制限性食物摂取症との比較から2019

    • 著者名/発表者名
      山下大輔, 向井隆代, 千葉比呂美, 櫻井利恵子, 松岡美智子, 石井隆大, 須田正勇, 下村豪, 須見 よし乃, 鈴木雄一, 深井善光, 内田創, 作田亮一, 井上建, 大谷良子, 井口敏之, 鈴木由紀, 高宮靜男, 北山真次, 鶴丸靖子, 藤井智香子, 岡田あゆみ, 小柳憲司, 山下裕史朗, 角間辰之, 永光信一郎
    • 雑誌名

      子どもの心とからだ

      巻: 28 ページ: 51-57

    • 査読あり
  • [雑誌論文] 【子どものこころ診療エッセンス】こころの診療の基本 思春期の心理社会的問題2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 雑誌名

      小児科診療

      巻: 82 ページ: 1259-1264

  • [雑誌論文] 健やか親子21(第2次) すべての子どもが健やかに育つ社会を目指して2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎, 三牧正和
    • 雑誌名

      小児科

      巻: 60 ページ: 1163-1172

  • [雑誌論文] 【児童虐待からみた思春期の問題】被虐待児における学童・思春期の精神症状2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 雑誌名

      思春期学

      巻: 36 ページ: 296-300

  • [学会発表] 思春期の親子のかかりつけ医制度を目指して.2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 学会等名
      第29回日本外来小児科学会年次集会
    • 招待講演
  • [学会発表] 子どものこころにどう触れる?~誰もができる心身症治療.子どもの状態を客観的に把握する~検査の進め方とQTAの利用2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 学会等名
      第122回日本小児科学会学術集会
  • [学会発表] 『 君を知ってる?』 ~思春期健診と思春期アプリによるヘルスプロモーション~2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 学会等名
      平成30年度 AMED脳と心の研究課一般市民向け公開シンポジウム 脳とこころの研究 第四回公開シンポジウム テーマ「脳とこころの発達と成長」
  • [学会発表] 生老病死と心身医学1 子どもの心とからだ ―親子の心の診療と思春期―2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 学会等名
      第2回日本心身医学会合同集会心身医学会
    • 招待講演
  • [学会発表] 小児特定疾患カウンセリング料の適応拡大に向けた実態調査(秋のアンケート).2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎、岡田あゆみ、小柳 憲司、山崎 知克、村上佳津美.
    • 学会等名
      第37回日本小児心身医学会学術集会
  • [学会発表] 親子の心の診療マップ ー多職種の連携を目指してー2019

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎
    • 学会等名
      50回北九州子どものこころ懇話会
    • 招待講演
  • [図書] 親子の心の診療に関する多職種連携マニュアル2020

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎. 他.
    • 総ページ数
      104
    • 出版者
      太陽印刷
    • ISBN
      ISBN4-9911-3011-3
  • [図書] 産婦人科医、小児科医、精神科医、心療内科医のための親子の心の診療マップ2020

    • 著者名/発表者名
      永光信一郎. 他.
    • 総ページ数
      114
    • 出版者
      太陽印刷
    • ISBN
      ISBN4-9911-3012-0

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公開日: 2021-01-27  

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