| 研究課題/領域番号 |
19K02662
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| 研究機関 | 郡山女子大学短期大学部 |
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研究代表者 |
柴田 卓 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 講師 (60762218)
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| 研究分担者 |
後藤 みな 山形大学, 地域教育文化学部, 講師 (10817711)
西浦 和樹 宮城学院女子大学, 教育学部, 教授 (40331863)
伊藤 哲章 郡山女子大学短期大学部, その他部局等, 准教授 (50735256)
柴田 千賀子 仙台大学, 体育学部, 准教授 (80639047)
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| 研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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| キーワード | 自然保育 / ＳＴＥＡＭ / ランドスケープ / デンマーク / スウェーデン / フィンランド / ドイツ / イギリス |
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| 研究実績の概要 |
本研究は，ヨーロッパ5か国における自然保育の実態調査に基づき，その教育的意義を明らかにすることで，国内都市部の保育実践に対応した「自然保育ガイドライン」の構築を目的としている。5か国の具体的な調査項目は，（1）自然保育の内容およびSTEAM教育との関連，（2）ランドスケープの活用，（3）自然保育をサポートする仕組みや連携，（4）自然保育の計画・実践・評価方法，（5）保育者研修についての５項目である。はじめに，5か国共通の調査シートを作成するため，国内（福島県）の保育者を対象に自然保育に関する質問紙調査を実施した。調査結果は，日本自然保育学会自然保育学研究第2集に投稿した。
デンマークの現地調査は，2019年8月にコペンハーゲン近郊のクロスターマルケン総合保育園，ローゼンリュースト総合保育園，トルンビー自然学校，アマーストランドネイチャーセンターでインタビュー調査を実施し，その結果を自然保育学会第4回大会で報告した。デンマークでは，健康教育や身体活動が重点課題としてあげられ，自然保育においても健康面や幸福感などが期待されていることが示唆された。2020年度も現地調査を継続し，論文投稿する予定である。また，デンマークの予備調査として，幼少接続および身体活動の観点から，アスゴー国民学校およびノア・フェレ国民学校の調査を実施し，紀要論文に投稿した。
イギリスの現地調査は，2020年2月にロンドン近郊の5つの保育施設と保育者養成校から訪問調査の承諾を得ていたが，新型コロナウィルスの影響でキャンセルとなり，現地調査は2021年2月に延期となった。現在，訪問予定の保育施設に質問紙調査を依頼しており，新型コロナウィルスの収束を待って回収作業に入る予定である。特にイギリスでは，幼児期からSTEAM教育が実践されていることから，次回の現地調査では，自然保育との関連を丁寧に考察する予定である。
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| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
本研究は，現地調査による情報収集が研究成果に直結するため，新型コロナウイルスは，本研究成果に大きく影響を及ぼしている。2019年度においても，2月のイギリス調査が延期となり，2020年度の夏季調査も見通しがつかない状況にある。現在，国内においてオンラインでの調査を継続し，各国2回の訪問を1回にするなど，研究計画の見直しを模索している。
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| 今後の研究の推進方策 |
本研究は，2020年度夏季にフィンランドとデンマーク調査，冬季にイギリスとドイツ調査を実施する計画であった。研究分担者と連携してコロナウイルスに関する各国の最新情報を収集し，調査の実施時期や回数を再検討した結果，夏季の現地調査は取り止め，冬季にイギリス調査を追加する方向で調整している。同時に，現在イギリスで実施している質問紙調査を他の4か国で実施できないか研究分担者と調整中である。また，現地の研究協力者から本研究課題に関する情報を収集するなど，オンラインでの研究方法を検討している。いずれにしても，2020年度内に予定していた研究成果の発表は，次年度に延期されることが予想される。
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