研究課題/領域番号 |
19K02668
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研究機関 | 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター) |
研究代表者 |
河口 八重子 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究員 (10727605)
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研究分担者 |
坂根 直樹 独立行政法人国立病院機構(京都医療センター臨床研究センター), 臨床研究企画運営部, 研究室長 (40335443)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | サペレメソッド / 食育 / 2歳児 / 食行動 / 保育の質 / 五感 |
研究実績の概要 |
サペレメソッドを用いて2歳児クラス向けの年間6回の食育プログラムを開発し、京都市内の保育園、幼稚園で実践し、その適用可能性や効果の検証を行った。実践回数はコロナ禍で一部中断を余儀なくされたが、多くの園の協力を得て研究期間中に延べ27園で156回実践した。実践の前後に保護者へのアンケート調査を行い、子どもの食行動や保護者の子どもとの関わり等の変化を把握できた。 プログラムの開発にあたっては、実践回毎に園の先生方と振り返りを行い、適時改良を加えながらプログラムを作成した。 実施後の保護者アンケート(2020-22:184名回答)では、このプログラムに子どもの92%が楽しんで参加し、77%が食べものや料理に関心を持つようになり、73%がお手伝いをしたがるようになり、保護者の99%が継続実施を希望する結果を得た。これらの数値は同時期に実施した3,4歳児のものと同等であり、本プログラムは2歳児からでも適用可能であり、効果が期待できることが確認された。また、本プログラム実施後の子どもの苦手野菜数減少を報告した他、本プログラムの実施によって、子どもと一緒に体験活動を行った先生方の子どもへの関わりが変化(例:子どもをよく観察するようになった、子どもへの声かけが増えた、等)し、子どもの食行動が良好に変化し、それらが相関していることを報告した。 なお、作成した食育プログラムの詳細は、書籍「五感が育つ子どもの食育 食の体験学習サペレメソッド」(2021.10保育社)として公表した。
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