研究課題/領域番号 |
19K02675
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
山田 一美 東京学芸大学, 教育学部, 名誉教授 (80210441)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 発想・構想力 / 自己編集・相互編集 / 造形思考力 / 探究過程 |
研究成果の概要 |
本研究の成果は次の4点を明らかにしたことである。 (1)美術科教育における発想・構想力概念の登場は,領域固有の発想・構想力から領域共通のものへ移行する時期に顕在化したこと。(2)発想・構想力の特質は、循環的・重層的にはたらくこと。(3) 発想・構想力のもつ自己編集性及び相互編集性、その足場となるプラットフォーム、及び概念的枠組みを示したこと。(4)「総合(探究)」と美術科教育における探究過程の類似性と相違性を示したこと。美術科教育の探究的な学習過程における「主題の設定」「イメージと素材の収集」「イメージと素材の編集」「現実世界へのまとめ上げ・外化(表現)」とその思考ツールの特徴。
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自由記述の分野 |
美術科教育学
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
本研究の成果は次の4点に集約される。(1)美術科教育における発想・構想力概念の登場の時期の解明。(2)発想・構想過程は、循環的・重層的であることの解明。(3)発想・構想力の編集性、そのプラットフォーム、及び概念的枠組みの提示。(4)「総合(探究)」と美術科教育の学習過程の類似性と異質性の解明。 以上、美術科教育の探究過程では、発想・構想力の足場となるプラットフォームと概念的枠組みがあること。その性質として、自己編集性・相互編集性、循環性・重層性、身体的・感情的判断力がはたらくことを明らかにした。この成果は、科学教育の探究過程に対する芸術教育の探究過程の理解において一つの問題提起となる。
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