研究課題/領域番号 |
19K02687
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研究機関 | 日本工業大学 |
研究代表者 |
本村 猛能 日本工業大学, 共通教育学群, 教授 (70239581)
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研究分担者 |
森山 潤 兵庫教育大学, 学校教育研究科, 教授 (40303482)
工藤 雄司 茨城大学, 教育学部, 教授 (70635614)
角 和博 佐賀大学, 教育学部, 教授 (80145177)
山本 利一 埼玉大学, 教育学部, 教授 (80334142)
岳野 公人 滋賀大学, 教育学部, 教授 (70313632)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 情報教育 / 体系化 / カリキュラム / 新学習指導要領 / プログラミング / 課題解決 / 科学的理解 |
研究実績の概要 |
本研究は、先行研究から継続して進めている諸外国による我が国との情報教育のカリキュラムと児童・生徒の比較研究を進め、この結果を踏まえた各学校段階の系統的な教材提案と実践を行い、体系化を検討することを目的とした。研究は2004年以降20年近く継続研究している日本と類似の文化圏の調査から『小・中・高校の体系的な情報教育は生徒の情報に関する科学的理解と情報社会に参画する態度に関する内容が相乗効果としてさらに充実する』という先行研究結果を踏まえ、文化圏の異なる西洋・米国を加えた比較調査により、我が国の情報教育カリキュラムの構築の方向性を検討、これらの課題を踏まえて、各学校段階の系統的な教材提案と実践を行い、体系化を検討することとしている。 令和元年度・2年度・3年度は、調査国の検討・依頼・調査を可能な範囲で実施し、小学校・中学校の情報教育の実践を行った。その上で本年度は、小学校・中学校での実践結果と体系化の在り方を受け、特別支援教育を含めた中学校・高校で実践を行い、これらの実践を国内外で発表投稿し、カリキュラム体系化の在り方を検討した。 その結果、まず、小学校低・中・高学年いずれも情報教育の実施には、児童・生徒の発達段階に応じた「各教科の目標に応じた内容」と「プログラミングの思考過程探究心と思考過程が創造的態度の柔軟性・分析性・想像性・協調性を高める」,さらに中学校では「知識・技能と思考・判断力の評価の2観点の意識が高まる」,そして高等学校では「小学校からのプログラミング教育を含めた課題解決と学習意欲が情報の科学的理解を深める」という効果があることが明らかになり,新学習指導要領の内容を元に教師の児童・生徒に対する幅揃い体験と知識による指導が必要であることが明らかになった。これらの内容については、情報教育の体系化の重要性についての成果を国内外に発表した。
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