研究課題/領域番号 |
19K02697
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
高 吉嬉 山形大学, 地域教育文化学部, 教授 (20344781)
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研究分担者 |
金 ヒョン辰 北海道教育大学, 教育学部, 准教授 (10591860)
前田 輪音 北海道教育大学, 大学院教育学研究科, 准教授 (30326540)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2023-03-31
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キーワード | 東アジア / 社会科教育 / 市民性(シティズンシップ) / 教材研究 / 授業分析 / SDGs |
研究実績の概要 |
2021年度はコロナ禍であったため、日韓両国の共通教材開発に向けて、両国の社会科授業を見学し、その内容を分析することが非常に困難であった。そのため、以下のようにオンラインでの研究活動を行った。 2022年3月23日(水)、オンライン(ZOOM)で、山形学園高等学校の石川学先生が3年生と一緒に「地域学」のなかで取り組んだ「山形への県外からの移住促進プロジェクト」の授業実践報告及び検討会を開催した。この会は、研究代表者・高吉嬉が主催し、研究分担者の前田輪音・金ヒョン辰が参加したが、科研費メンバー3人のほか、韓国の高等学校の先生と各先生の指導学生や卒業生が参加し、様々な意見交換を行うことができた。 現在、日韓両国は少子・高齢化、過疎化、人口減少などで、SDGs11で言われている「住み続けられるまちづくりを」という同じ課題を抱えている。その意味でも、石川先生の授業は、人口減少の傾向にある山形県に県外の人が山形の町に魅力を感じ、住みたいと思って移住して住むようにするための対策を生徒たちが考え、提案するものとして、日韓両国の社会科教育において地域活性化を考える重要かつ貴重なものであったといえる。 分担者の金は、2021年12月4日(土)に「日韓地理教育学会共同シンポジウム」の進行を務めたが、それに代表者の高が参加している。このように、2021年度は科研費メンバーが集まって授業見学をするなどの活動はできなかったものの、3人の研究メンバーはそれぞれ平和、人権、市民性(シティズンシップ)、主権者教育など、本科研費研究に関連する研究活動を行ってきており、こうした活動が2022年度の研究活動につながることが期待される。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
【研究実績の概要】で述べたように、2021年度はコロナ禍であったため、日韓両国の共通教材開発に向けて、両国の社会科授業を見学し、その内容を分析することが非常に困難であった。そのため、オンラインでの研究会を開催したが、当初の研究活動の目標には及ばないものであった。しかし、コロナ禍の厳しい状況のなかでも、オンライン研究会を開催し、前田輪音・金ヒョン辰・高吉嬉のそれぞれが研究活動を行ったことで、2022年度の研究活動につながることが期待できる。
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今後の研究の推進方策 |
2019~2021年度の3年間、思うように調査等の研究活動ができなかったことを受け、当初予定した研究活動を終えることは非常に難しい。そこで、最終年度を2022年度まで延ばし、日韓両国の授業参観や教材研究などの研究活動を行い、その成果をまとめていく予定である。まず、今年度はコロナの状況が落ち着くのを期待し、昨年度に出来なかった研究活動を以下のように行う予定である。 ① 2022年度に東アジア市民性に関する授業実践に対する日韓両国の教師意識調査を行う。その時、韓国側は金・高が、日本側は前田・高が担当する。 ② 2022年度中に韓国の学校訪問を実行することを目標とする。そのため、上半期には日本(北海道・山形)と韓国間のネット会議を通して事前準備を行う。 ③ また、韓国の学校訪問の際、授業できるように各自教材研究を行う(人権や平和の問題-前田、環境問題-金、多文化共生社会の構築-高)。
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次年度使用額が生じた理由 |
次年度使用額が生じたのは,2022年度には日韓両国の教師意識調査の実施や韓国への出張の予定があり,そのための金額を確保する必要がある。
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