研究課題/領域番号 |
19K02698
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研究種目 |
基盤研究(C)
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配分区分 | 基金 |
応募区分 | 一般 |
審査区分 |
小区分09040:教科教育学および初等中等教育学関連
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研究機関 | 仙台白百合女子大学 (2021) 福島大学 (2019-2020) |
研究代表者 |
高橋 正人 仙台白百合女子大学, 人間学部, 特任教授 (00809189)
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研究期間 (年度) |
2019-04-01 – 2022-03-31
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キーワード | 深い学び / 思考力 / 判断力 / 表現力 / 創造性 / 複数テクスト / マルチレイアードテクスト |
研究成果の概要 |
新学習指導要領の趣旨を生かした理論と実践との往還的な検証を行う中で、既存の教材にはない多層構造を有した新たな教材モデルの提示を目指した。具体的には、第一層にあたる教材本文に加え、第二層として思考の変容過程を示した教材を提示し、教材の生成過程を可視化し明示するとともに、思考の生成過程そのもののプロセスを追体験することが可能となる方途について研究を進め、第三層として教材における言葉に着目して本文の底流に流れている思考の枠組みの構造や他の言語に翻訳されている教材作品を提示し、プレテクスト及びメタテクスト等の複数テクストを基にした多角的な視野に立った思考の在り方を解明することができた。
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自由記述の分野 |
国語科教育
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研究成果の学術的意義や社会的意義 |
新学習指導要領では、すべての学習の基盤となる資質・能力の一つとして、言語能力が挙げられている。見方・考え方を働かせた「深い学び」を実現する上でも、他者の考えと自分の考えを吟味したり検討したりすることを通して、自分で新しい考えを生み出すという創造的に考える力を育てるための具体的な方略が求められており、主体的に思考し、判断し、表現する上で、考えの形成がいかになされるか、考えの形成にはどのような方略が求められるのか、さらには、考えの形成に資する認知的な枠組みの形成に対する可能性を示すことができたことが学術的・社会的な意義である。
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