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2022 年度 実施状況報告書

地球市民の育成を目的とした図画工作・美術科の異文化間カリキュラムの国際協働開発

研究課題

研究課題/領域番号 19K02707
研究機関広島大学

研究代表者

中村 和世  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 教授 (20363004)

研究分担者 井上 弥  広島大学, 人間社会科学研究科(教), 名誉教授 (10201336)
研究期間 (年度) 2019-04-01 – 2024-03-31
キーワード国際協働 / 異文化間教育 / 地球市民 / 異文化感受性 / 図画工作 / 美術 / オンライン学習
研究実績の概要

(1)2021年度にコロナ禍状況での対応策として開発したインターネットによる3D国際児童画展を通じた国際交流を広島県公立小学校3校と米国インディアナ州公立小学校2校で実施するほか、従来型の実物を通じた国際交流を広島県公立小学校3校と米国インディアナ州公立小学校2校並びにシカゴ大学実験学校で再開している。研究協力者を通じて参加した児童に対するアンケートを実施し、異文化共感性や国際交流に対する意欲の向上を確認している。
(2)研究実施計画に示した開発中の異文化間カリキュラムの他国での実施に関しては、オーストラリアのCity Beach Primary Schoolと広島県公立小学校の協力を得て2023年度実施に向けて準備を進めている。教員同士のオンライン会議を行い、実施時期、対象学年、学習指導の具体的内容などを決定している。
(3)2021年度までの開発の成果を“Indiana-Hiroshima Intercultural Eye for Art Project 2016-2021”の報告書にまとめている。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

(1)コロナ禍状況が継続し、海外渡航が制限され、計画していた米国美術教育学会など国際学会での口頭発表や海外研究者招聘が実施できていない。
(2)コロナ禍状況の継続で、米国側の研究協力校に支障が生じ、開発中の異文化間カリキュラムの効果検証が予定通り進んでいない。

今後の研究の推進方策

(1)これまでの研究調査から示された異文化共感性を向上させる学習指導やカリキュラム編成の原理の汎用性を高めることを目的として、米国以外の国で協力者を得て開発を行う。
(2)海外研究者招聘の代替措置として、特別ビデオの製作などを依頼し、これを用いた国際研究集会を計画・実施する。
(3)インターネットによる3Dオンライン国際児童画展と実物を用いた国際交流を併用することなどを通じて、さらに高い学習効果が得られる開発を進める。
(4)研究成果を整理し、インディアナ大学に開設したウェブページの拡充や日本語による書籍出版に向けて準備を進める。

次年度使用額が生じた理由

コロナ禍の継続により、計画していた異文化間カリキュラム開発の継続が困難となるほか、国際学会での口頭発表のための渡航や、海外研究者招聘が不可能となり、助成金を繰り越している。代替措置として、翌年度に、海外研究者の講演ビデオ製作などを実施し、これを活用した国際研究集会を計画している。また、オンラインによる国際児童画展など新しい手法によって異文化間カリキュラム開発を継続することを予定している。請求した助成金は、これらに関わる経費にあてる。

  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 国際共同研究 (2件) 備考 (1件)

  • [国際共同研究] Indiana University/University of Chicago Laboratory Schools(米国)

    • 国名
      米国
    • 外国機関名
      Indiana University/University of Chicago Laboratory Schools
  • [国際共同研究] City Beach Primary School(オーストラリア)

    • 国名
      オーストラリア
    • 外国機関名
      City Beach Primary School
  • [備考] Indiana-Hiroshima Intercultural Eye for Art

    • URL

      https://easc.indiana.edu/news-events/_news/iu-hiroshima-art-exchange-project.html

URL: 

公開日: 2023-12-25  

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