・本研究の一環として行ったシカゴ大学実験学校との美術を通じた地球市民育成のための学習開発について、日本デューイ学会第 66 回研究大会(会場:広島大学教育学部)において9月30日にシンポジウムを組み、公開のもとその成果と課題を発表し参加者と意見交換を行った。その内容は、シカゴ大学実験学校・小学校のシルビー・アングリン校長による「実験学校のアクション理論:社会的情動の学習、多様性、公平性、インクルージョンと、 シカゴ大学実験学校における進歩主義教育の原理の交差」、同大学・中学校のジーナ・アリセイア教諭による「シカゴ大学実験学校の統計」、同大学・中学校のアリソン・ボーリュー教諭による「21 世紀における美術によるデューイの進歩主義教育」、研究代表者である中村による「シカゴ大学実験学校と広島大学附属高等学校・小学校の パートナーシップによる学習開発の趣旨」、広島大学附属高等学校の森長俊六元教諭の「美術による国際交流学習-シカゴ大学実験学校との交流-」、同大学附属小学校の芦田桃子教諭による「芸術を通して、『異文化間の共感』を育む」で構成された。 ・本研究を通して明確化した学習開発の原理の汎用性を高めることを目的として、アメリカ以外の国であるオーストラリアのパース市にあるシティ・ビーチ小学校と広島市立真亀小学校との間で、オンラインによる国際交流授業を含めた小学校3年生を対象とする学習開発を実施した。 ・これまでの研究成果をまとめた報告書として書籍出版の準備を進めた。『グローバル市民を育成する図画工作・美術科の学習デザインーSDGs文化的多様性と平和へのアプローチー』をタイトルとして2024年度に出版予定である。
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