2022年度は,開発した理科教授・学習プロセスマップを授業実践に適用し,その有用性について検討した。また,研究の最終年度であり,まとめを行うと共に成果を発表する予定であった。当初,遅れが心配されていたが期間内に遂行することができた。 ①理科教授・学習プロセスマップの有用性を検証する実践:2019年度から公立中学校と協力して総合的な学習の時間における講座学習の授業デザインを進めてきた。教授・学習プロセスマップに基づいた講座学習の理科授業デザインについて2022年度も実施した。また,授業実践の内容を精査し,論文としてまとめた。これらの授業実践は,授業者が教職を目指す大学生であった。また,論文執筆も学生が分担して行った。こうした取り組みは,理科教授・学習プロセスマップの教員養成場面への適用であると位置づけられた。 ②研究成果発表・公表:理科教授・学習プロセスマップを組み込んだ授業実践を行いその成果を学会にて発表した。2022年度の内容は以下のようである。「石川・小野瀬・佐藤「理科学習評価モデルを援用した授業デザインの検討」日本理科教育学会全国大会」「小野瀬・高松・木村・松田・桑田「子どもの主体的学びを志向した理科教授・学習プロセスの検討」日本理科教育学会関東支部大会」以下は全て日本教科教育学会全国大会(愛媛大学)での発表である。「石川・小野瀬・佐藤「理科学習評価モデルを援用した授業デザインの視点」」「小野瀬・木村・松田・髙松・桑田「中学校講座学習「ブーメランを飛ばそう」の構想と実践」」「岸野はるか・小野瀬「子どもの科学概念への発展を志向した教授・学習モデルの検討」」 ③社会への還元:研究期間を通して,理科教授・学習プロセスマップを使った教員研修を行った。また,研究期間中に理科教授学習プロセスマップを教員養成の授業に適用した成果を論文としてまとめた。
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